映画の日々

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『ブーリン家の姉妹』素敵なプレゼントが当たる! キャンペーン実施


25(土)公開のブロードメディア・スタジオ配給、ナタリー・ポートマンxスカーレット・ヨハンソン豪華競演で話題の「ブーリン家の姉妹」が29日(水)レディースデーを迎え、全国的に朝から満席が出るなど好調なスタートを切った。興行成績は初日対比で106%、動員数132%と、初日をはるかに上回る好成績をあげ、各劇場への問い合わせが日に日に増えてきていることなどから、更なる口コミを広げるために公式サイトにて以下のキャンペーン実施が決定。
 アンとメアリー姉妹の対照的な生き方に女性を中心に話題が沸騰している。

●ヘンリー8世ゆかりの地ハンプトン・コート宮殿より直輸入した素敵なお土産があたるキャンペーン
http://blog.cinemacafe.net/boleyn/news/


●英国王室に学ぶ性格診断チャート
http://www.boleyn.jp/chart.html

●アンとメアリー、あなたはどちらに共感しますか?投票キャンペーン
http://blog.cinemacafe.net/boleyn/news/

尚、モバイル公式サイト「ハリウッドチャンネル」(http://hollywood-ch.com/)でも、劇場割引クーポンや[女心診断]など『ブーリン家の姉妹』スペシャルコンテンツを多彩に提供しています。

監督:ジャスティン・チャドウィック 出演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ 
2008年 アメリカ=イギリス合作 上映時間:1時間55分 配給:ブロードメディア・スタジオ  www.boleyn.jp

シャンテ シネ他全国ロードショー中!



 早速,英国王室に学ぶ性格診断チャートをやってみました。私は"アン王妃"タイプでした。

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テーマ:★映画ニュース★ - ジャンル:映画

  1. 2008/10/31(金) 22:27:26|
  2. 洋画
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チェン・カイコー監督最新作『花の生涯 ~梅蘭芳~』3月7日(土)新宿ピカデリー 他全国順次公開決定!!


アスミック・エース エンタテインメント、角川エンタテインメント共同配給『花の生涯 ~梅蘭芳~』が2009年3月7日より新宿ピカデリーほか全国順次公開することが決定いたしました。
先日閉幕した第21回東京国際映画祭では黒澤明賞を受賞したチェン・カイコー監督が、『さらば、わが愛 覇王別姫』以来15年ぶりに京劇を題材にした大作。
実在した伝説的な天才女形 梅蘭芳。西洋化の波が押し寄せる激動の時代に翻弄されながらも京劇にすべてを捧げ、愛と波乱に満ちた梅蘭芳の生涯を描いた一大叙事詩。
主演の梅蘭芳に中国を代表するレオン・ライ(『インファナル・アフェアIII』)、京劇の男形を演じ、梅蘭芳と恋に落ちる女優 孟小冬にチャン・ツィイー(『SAYURI』)、そして、日本からは安藤政信が梅蘭芳の人生を大きく変える日本軍中佐として出演しています。
12月8日に中国にてワールドプレミアが行われ、12月12日に中国公開となります。

配給:アスミック・エースエンタテインメント、角川エンタテインメント



 さらば、わが愛 覇王別姫もまだ観ていません。今,新宿の K's cinema で中国映画の全貌2008という特集上映が行われていて,そこで上映される予定なので,今回こそは観に行こうかと考えています。

テーマ:★おすすめ映画★ - ジャンル:映画

  1. 2008/10/31(金) 09:04:32|
  2. 洋画
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「東京デス映画祭」 突然の開幕、そして閉幕!豪華ゲスト多数来場の映画『デス・レース』公開記念イベント


1975 年に公開し、カルト的人気を誇った映画『デスレース2000』。その伝説的映画にオマージュを捧げ、現代版アクションエンタテインメントとして"復活"した東宝東和配給の映画『デス・レース』。11/29(土)の公開に先駆けて、東京国際映画祭の興奮冷めやらぬ翌日10/27(月)に「第1回東京デス映画祭」を開催致しました。
 当日は、スチール33名、ムービー40名と多くの報道陣がゲストの登壇を待ち構える中、本映画祭の開催を祝い、『デス・レース』主演で、ハリウッドきっての肉体派俳優ジェイソン・ステイサムに肩を並べる日本きっての肉体派芸人 アントキの猪木さんが登壇し、新技デス・レースを披露。本映画祭チェアマンとしての役割を堂々と務められました。また『デス・レース』は前作からの"復活"映画、そしてこの度ご自身もお二人での音楽活動を復活されたバブルガム・ブラザーズのブラザー・コーンさんとブラザートムさんが登壇し、"復活"をキーワードにブラックジョーク満載のデス・トークを繰り広げました。そしてレース映画には欠かせないデス・レースクイーン(華彩ななさん、藤井梨花さん、小倉遥さん、雨坪春菜さん)が登壇し、東京デス映画祭を肉々しく盛り上げました。


第1回 東京デス映画祭
登壇者:アントキの猪木、
    バブルガム・ブラザーズ(ブラザー・コーン、ブラザートム)
    デス・レースクイーン(華彩なな、藤井梨花、小倉遥、雨坪春菜)
    (敬称略)
日 時: 10/27(月) 11:30~   場 所: スペースFS汐留

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アントキの猪木さんコメント
皆さん、元気"デス"かー!!
『デス・レース』は元気の出るイノキ(命)をかけて戦う男の映画です。この映画は不死身のフランケンシュタインが主人公なので、自分が不死身になった気分で観ることができました。

バブルガム・ブラザーズ コメント
●ブラザー・コーンさん

30年前に2人で観た『デスレース2000』(75)が、今回『デス・レース』として復活するということで、バブルガム・ブラザーズもこれを機に曲を出すことが決定し復活することになりました。二人とも病気で倒れて生と死の間からはい上がったところは、まさに"デス・レース"そのものでした。おじさん世代の代表として、これからもデス・レースと戦っていきたいです。
●ブラザートムさん
とにかく、この映画を早く観て欲しい。
(バブルガムの)復活理由はバブルガムを辞めてみたらバカな連中がいないので、とことんバカでいいと思った。

お二人とものコメント
これからも『デス・レース』を応援します!

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11/29(土)より有楽座ほか全国ロードショー

<ストーリー>
近未来のアメリカ。そこではスーパーボウルを上回る熱狂的な人気を博すレースが存在していた・・・。それは負けたら最期の【死】のレース。サーキットは、四方を海に囲まれた脱獄不可能な刑務所「ターミナル・アイランド」。出場者は極悪非道の凶悪犯ども。武器は特殊武装が施されたスーパーカー。3つのステージを勝ち抜き自由を手にするのはいったい誰なのか!今、【死】が爆走する!!

【監督/脚本】ポール・W.S.アンダーソン
      (『バイオハザード』『エイリアンVS.プレデター』)
【出演】ジェイソン・ステイサム(『トランスポーター』シリーズ)、
    ジョアン・アレン(『ボーン・アルティメイタム』)、
    イアン・マクシェーン(『カンフー・パンダ』)、  
    ナタリー・マルティネス(「ファッション・ハウス」TV)
(原題:「DEATH RACE」/2008年/アメリカ映画/105分) www.deathrace.jp
(C) 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED. 
配給:東宝東和



 デスレース2000は観てないんですよね。今では全米をレース場に見立てるという設定は不可能になってしまったんでしょうか。刑務所という閉鎖空間にサーキットが設定されてしまいました。

テーマ:★映画ニュース★ - ジャンル:映画

  1. 2008/10/31(金) 08:32:48|
  2. 映画祭
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『羅生門デジタル完全版』11/29(土)公開

羅生門2羅生門1

『羅生門 デジタル完全版

米・アカデミー協会×東京国立近代美術館フィルムセンター×角川映画
日米共同復元プロジェクト



<世界最高の技術>で<世界映画遺産>が蘇る!!

NEO『羅生門』を体感せよ!

この秋、世界の映画王<クロサワ>の『羅生門』が日本に凱旋―


1951年、ヴェネチア国際映画祭でグランプリ金獅子賞を獲得し、世界中に衝撃を与えた黒澤明監督の不朽の名作「羅生門」が、米・アカデミー協会の全面的バックアップを受けハリウッド最高のデジタル技術により映像、サウンド共に見事に蘇った。「半世紀以上前の映画が、公開の時と同様の美しさで鮮やかに蘇える」というマジックに、誰もが必ず熱狂するはずだ。
『羅生門 デジタル完全版』が、この秋、あなたを新しい映像体験へと誘う!



■日本映画の至宝『羅生門
<世界のクロサワ>として、かのスピルバーグをはじめ、ルーカス、マーティン・スコセッシら世界的な巨匠に影響を及ぼした、日本を代表する映画監督・黒澤明。彼の代表作であり最高峰の作品が1950年に製作された『羅生門』である。本作は、芥川龍之介の小説「藪の中」を、論理的な構成で高い評価を得る橋本忍と黒澤明が脚色し、撮影は「水墨画のように映画を撮る」と称された名カメラマン宮川一夫、音楽は黒澤の盟友で数多くの黒澤作品の音楽を生み出した早坂文雄が担当した。そして黒澤映画の常連で、やはり世界的な名声を誇りハリウッド作品にも出演した三船敏郎、名優・志村喬に加え、森雅之、加東大介、千秋実、大映の看板女優であった京マチ子ら日本映画の錚々たる名優たちが出演している。

■あらすじ
平安時代-応仁の乱で荒れ果てた京の町。土砂降りの雨に煙る羅生門の廃墟で、旅法師と杣売りが、居合わせた下人の問いに答え、不思議な話を語り始める。都で名高い盗賊が森の中で侍の夫婦を襲い、妻を犯し、夫を殺した。事件は検非違使によって取り調べられることとなるが、盗賊と妻の証言は真っ向から対立する。霊媒師によって夫の霊を呼び出し証言を得るが、その言葉もまた、二人の証言とは全く異なっていた…。   ――真実とは何か、を鋭く描いた永遠の傑作。

■『羅生門』は海外で認められた初めての日本映画
人間のエゴイズムと、知ることの出来ない真実に翻弄される人間たちを、美しい映像とユニークな構成で描き、世界中に衝撃を与えた『羅生門』は、1951年にヴェネチア国際映画祭金獅子賞を、翌1952年に米アカデミー賞名誉賞(最優秀外国語映画賞)を受賞する。日本映画が海外で認められたのは、この『羅生門』が初めてのことだった。今も尚、『羅生門』は全世界から尊敬を集め、日本のみならず、世界の映画史に残る傑作と称されている。『羅生門』は世界的〝映画遺産〟と呼べる存在の作品であると言っても決して過言ではないのだ

■『羅生門』のフィルム原版を劣化ダメージが襲う!

そんな『羅生門』だが、2002年に角川映画が『羅生門』を含む大映の資産を引き継いだ際に、保管されているフィルム原版を点検したところ、予想以上に劣化が進んでいることが判明した。製作から半世紀以上を経た『羅生門』のフィルム原版は、劣化により大きなダメージを受けていたのだ。これは貴重な文化資産が瀕している重大な危機であると認識し、その修復作業を角川文化振興財団の助成事業として取り組むことになる。
■復元の本場ハリウッドで『羅生門』復元のために最強のチームが結成された!
米アカデミー協会とフィルムファウンデーション、東京国立近代美術館フィルムセンターのという強力なバックアップの元、日米共同での『羅生門』復元プロジェクトチームが結成された。現在のハリウッドでは、時間の経過と共に劣化が進みつつある名作映画を、最新のデジタル技術を使って修復・保存する試みが進んでいる。そのハリウッドで日本映画が修復されるのは、『羅生門』が初であった。映画復元の第一人者であり、アカデミー・フィルム・アーカイブのディレクターであるマイケル・ポゴゼルスキーを統括に迎え、日本側の監修として東京国立近代美術館フィルムセンターに技術と学術的なアドバイスを受け、『羅生門』デジタル復元作業はスタートした。

■奇跡の芸術的カメラワークによる映像美が、鮮やかに蘇る!

羅生門』はその見所の一つとして、宮川一夫カメラマンの芸術的なカメラワークによる映像美が上げられる。モノクロフィルムで『羅生門』を撮影するにあたり、宮川カメラマンは「白と黒と鼠(灰色)、この三色でこの映画を撮りたい」と宣言したという。主役の盗賊と暴行を受ける侍の妻との抱擁シーンでは、二人の背景に太陽を映しコントラストの美しさを狙う、というカメラワークに挑んだ。逆光での撮影するのは不可能、と言われた当時の常識を覆し、このカットの撮影に成功する。『羅生門』の映像の中で、特に絶賛されたのが森の中のシーン。盗賊が森の中を走る時の、木漏れ日や木の葉の影の美しさには、海外のカメラマンや批評家からも驚嘆の声が上がり、その映像美は今でも褪せることなく名シーンの一つとして世界の映画史に燦然と輝いている。その宮川カメラマンの奇跡の映像美をどれだけ再現できるかが今回の映像におけるデジタル復元作業のポイントとなったが、ハリウッド最高の技術により見事にそのオリジナルの美しさが完璧に蘇った。

○奇跡の映像はこうして復元された!
映像の修復は、「市民ケーン」「カサブランカ」「風と共に去りぬ」をはじめ300本以上ものハリウッドのクラシック名作の修復を手掛け、映像のデジタル修復技術ではハリウッド随一との定評を誇るLowry Digital社とYCM社が担当した。デジタル復元の素材には、角川映画で保存するマスターポジと、東京国立近代美術館フィルムセンターが収蔵する上映用プリントの二種類を使用。両素材をデータ化し、それぞれの素材が持つ長所を最大限に利用する方法で、映像のデジタル復元は行われた。幸運なことに、宮川カメラマンがオリジナルネガの断片を残していてくれた為、黒澤監督と宮川カメラマンが表現しようとした画面の「濃淡」「タッチ」「シャープネス」などを理解することが出来、意図された表現を最大限に再現することが可能となった。
○音声・音響もクリアサウンドで蘇る!
音声のデジタル修復はDJ Audio社、Audio Mechanic社が担当した。映像の復元でも使用したマスターポジと上映プリントの二つの素材をデータ化し、修復ソフトを用いて整音やノイズ除去を施しつつ、同時録音などによる原音の魅力を忠実に活かしながら新しいネガを作成。こうして出来た新しいネガは汎用性が高くなり、どのような映写機を持つ上映会場であってもクリアな音質での再生が可能となった。

主な受賞暦
1951年 ベネチア国際映画祭(金獅子賞) 
1952年 米アカデミー賞名誉賞(最優秀外国語映画賞) 他

監督:黒澤明 原作:芥川龍之介(「藪の中」)
脚本:黒澤明 橋本忍 撮影:宮川一夫
出演:三船敏郎 京マチ子 志村喬 森雅之 千秋実 上田吉二郎 本間文子 加東大介
スタンダード/白黒/モノラル/大映京都撮影所/9巻/2406m/88分 ©1950角川映画
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/rashomon/

11月29日(土) 角川シネマ新宿ロードショー!!



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  1. 2008/10/31(金) 01:56:40|
  2. 邦画
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『アイズ』予告動画


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ジェシカ・アルバ主演最新作
哀しみと感動のスピリチュアル・スリラー

幼い頃に視力を失った盲目のバイオリニスト、シドニー(ジェシカ・アルバ)は、姉の勧めで角膜移植手術を受ける。次第に視力が回復していくにつれ、自分の目には、「見えないはずのものが見えている」ことに気づくようになる。
カフェで突然襲いかかってくる女性、マンションを徘徊する少年、見ず知らずの不気味な部屋の風景、106という謎の数字・・・・・・。
なぜ自分にだけ、不可解なものが見えるのか?真相を探るうちに、角膜を提供した女性に衝撃的な過去があったことを知る。そしてこの「目」は、シドニーがはたさなければならない「ある宿命」も映し出していたーーー。

監督:ダビィド・モロー/ザヴィエ・パリュ(『THEM ゼム』)
出演:ジェシカ・アルバ(『シン・シティ』『ファンタスティック・フォー』シリーズ)、アレッサンドロ・ニヴォラ(『GOAL! ゴール』シリーズ)
原題:THE EYE/2008年/アメリカ/カラー/97分/ビスタ/ドルビーデジタル/SRD/ SDDS/日本語字幕:岡田壮平
(C)2008 Lions Gate Films Inc,
And Paramount Vintage,a dividion of Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved.
──────────────────────────

配給・提供:ムービーアイ 
公式HP www.eyes-movie.jp

11月1日より渋谷東急ほか全国ロードショー!



 予告編を観ると,どうしても大林監督の瞳の中の訪問者を思い出してしまいます。片平なぎささんが角膜移植を受ける話(本作アイズとは違い,盲目ではなく,怪我したため)で,宍戸錠さんがブラック・ジャク役でした。先日亡くなった峰岸徹さんの大林映画初出演作ではなかったでしょうか。実に印象的な役でした。

テーマ:★おすすめ映画★ - ジャンル:映画

  1. 2008/10/31(金) 00:42:33|
  2. 洋画
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フォン・シャオガン監督『戦場のレクイエム』TIFF会見レポート


中国のヒットメーカーが語る!
『アジアが力を合わせればハリウッドに負けない』
フォン・シャオガン監督『戦場のレクイエム』TIFF会見レポート

2009年新春第2弾より、シャンテ シネ他全国にて公開の運びとなります、中国 "国共内戦"を美化することなく史実の裏に隠された悲劇を描いた『戦場のレクイエム』が、第21回東京国際映画祭特別招待作品として上映されました。
上映に先立ち、フォン・シャオガン監督が来日し、10月23日(木)に六本木ヒルズの会場にて来日記者会見並びに舞台挨拶を行いました。

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 中華人民共和国建国前夜に起こった"国共内戦"を舞台に、戦うことの無意味さや人間のもつ強さ、はかなさを描いて2007年度中国国産映画として興行収入第一位を記録した話題作『戦場のレクイエム』が、第21回東京国際映画祭特別招待作品として上映され、監督のフォン・シャオガンが来日し、会見を行った。
 もともとコメディ分野に高い評価を得ていたフォン監督だが、今回初の戦争映画に取り組んだ理由について、「理由は3つあります。まずは原作が素晴らしかったこと。男なら誰もが挑戦したい戦争映画をやってみたかったこと。そして得意のコメディ以外の作品に挑戦し、ヒットさせることで、周りを納得させたかったことです」と語った。
原作はたった3ページの小説を基にしたというフォン監督。「小説とは結末を変えています。短い原作ですので、当時の兵士たちの日記も参考にしました。彼らの日記は他のどんな文献よりも、映画にとって必要でしたから」と語った。
 撮影前は、とても感銘を受けたという『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督と話し合ったようで、「彼は、戦争映画は大変だと教えてくれました。ジェギュさんも撮影準備が5ヶ月の予定が11カ月かかったようです。私も覚悟して撮影に臨みましたが、やはり大変でしたね」と感慨深く語った。
 ここ最近、中国でも多くの戦争映画が作られる現象については、「確かに戦争映画は多くなりましたが、すべて時代劇としての戦争映画であり、現代の戦争を扱った映画は私の作品が最初になると思います。しかし、どんな作品にせよ、大事なのはストーリーですから」と、ドラマ性も高く評価されている本作ならではの自信を除かせた。
 主演のチャン・ハンユーについては、「彼の役に対する情熱は素晴らしかったです。この作品の撮影を開始した頃、ヒットするのは難しいと言われました。女性に好まれる題材ではないし、スター俳優も出演していないからでしょう。中国ではちょうど同時期に大スターが共演する大作が公開されましたが、本作が年間第1位に輝きました。昨年の釜山映画祭ではオープニング作品として上映する機会に恵まれ、約7,000人の観客は誰1人帰ろうとせず最後には、暖かい拍手に迎えられました」と感慨深く、振り返った。
 次回作は、日本・北海道ロケも行ったというフォン監督。「次回作は中国でお正月映画として公開を予定しているグォ・ヨウ、スー・チー主演のロマンティック・コメディです。前作の『女帝[エンペラー]』で来日した際に北海道に行き、その素晴らしい土地に一目惚れしました。撮影では、約100人ほどの日本人スタッフと仕事をしましたが、言葉の壁もなく、とてもスムーズに進行しました」と語った。
 最後に、「日本、韓国、中国などアジアが力を合わせて一緒に頑張れば、ハリウッドに負けない作品ができるはずです。あまり遠くへ行く必要なんてないんですよ」と力強く語り、会場を後にした。
 『戦場のレクイエム』は、ブロードメディア・スタジオ配給で、2009年新春に東京・日比谷のシャンテ・シネほかで全国公開される。

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『戦場のレクイエム』
監督:フォン・シャオガン(『イノセントワールド-天下無賊-』『女帝[エンペラー]』)
キャスト:チャン・ハンユー/ドン・チャオ/ユエン・ウェンカン/タン・ヤン/フー・ジュン
2007年/中国映画/原題:集結號/上映時間:124分/シネマスコープ/ドルビーデジタル/字幕翻訳:税田春介
配給:ブロードメディア・スタジオ 
(c)2007 Huayi Brothers Media & Co.,Ltd. Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.



 イノセントワールド-天下無賊-は観たことがあります。アンディ・ラウ主演の楽しい映画でした。

テーマ:★映画ニュース★ - ジャンル:映画

  1. 2008/10/30(木) 23:51:13|
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『アンダーカヴァー』お正月第一弾12月27日初日決定


ハリウッド新時代を担う
2つの才能が放つ、最も危険な
<潜入捜査(アンダーカヴァー)>

『アンダーカヴァー』
お正月第一弾12月27日
初日決定


この映画には本物の緊迫感がある。
スリリングなシーンの連続と家族の絆は
ゴッドファーザー」を彷彿させる。
(Chicago Sun Times)

第60回カンヌ国際映画祭コンペティション公式選定作品、全米初登場第3位、ホアキン・フェニックス、マーク・ウォールバーグ主演、ジェームズ・グレイ監督映画による、運命に翻弄された兄弟の壮絶な潜入捜査を描く本格派リベンジ・アクション『アンダーカヴァー』(配給:ムービーアイ)が、お正月第一弾2008年12月27日(土)渋谷東急ほかにて全国順次公開することが決定しました。

【STORY】
1988年、ニューヨーク  兄弟の運命は、一発の銃弾によって、動いた。
名門警察一家に生まれながらも、家族に背を向け、マフィアが経営する人気クラブのマネージャーとして、アウトローに生きる弟ボビー(フェニックス)。一方、父の後を継ぎ、将来を嘱望されたエリートコースを歩んできた警察官の兄ジョセフ(ウォールバーグ)。そんな二人の運命はマフィアとの対決を機に大きく動き出す。対立が激化する中、兄は弟にマフィアを裏切り、潜入捜査に協力するよう説得する。そんな中、伝説の警視監である父(デュヴァル)がマフィアの一発の銃弾により殺された。兄弟二人は復讐に立ち上がるのだが・・・

監督・脚本:ジェームズ・グレイ(『裏切り者』、『リトル・オデッサ』)
出演:ホアキン・フェニックス(『グラディエーター』)、マーク・ウォールバーグ(『ディパーテッド』) ロバート・デュヴァル(『ゴッドファーザー』シリーズ) エヴァ・メンデス(『ゴーストライダー』)
2007年アメリカ/カラー/117分/ビスタ/ドルビーデジタル/SRD/SDDS/日本語字幕:栗原とみ子  配給:ムービーアイ

お正月第一弾2008年12月27日渋谷東急他全国順次公開!!




 予告編すら,まだ観ていないので何とも言えないんですが,アメリカ公開から一年経って,ようやく日本公開です。今年ではなくて,昨年のカンヌ映画祭出品作ですから,製作されたのは,さらにその前ということになります。
 オリジナルタイトルは "We Own the Night"。邦題より,こちらの方が内容の想像はつくような気がします。

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  1. 2008/10/30(木) 19:44:13|
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東京国際映画祭 受賞者記者会見

東京国際映画祭



● 日時 10 月28 日(日) 17:00~受賞者記者会見 ● Bunkamura リハーサル室
● 会見出身者
審査委員長・ジョン・ヴォイト
東京サクラグランプリ 「トルパン」 監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ
審査員特別賞 「アンナと過ごした4 日間」 監督:イエジー・スコリモフスキ
TOYOTA Earth Grand Prix グランプリ「フェデリコ親父とサクラの木」 監督:ホセ・アントニオ・キロス プロデューサー:ロリス・オメデオ
TOYOTA Earth Grand Prix 審査員賞 「ブタがいた教室」 監督:前田哲


 クロージングセレモニーにて各賞が発表された興奮冷めやらぬまま、各賞受賞者の記者会見が行われました。
 まずは「アンナと過ごした4 日間」でコンペティション部門審査員特別賞を受賞したイエジー・スコリモフスキ監督が登場。

イエジー・スコリモフスキ監督

 「東京国際映画祭の方がカンヌより好きですね。規模が大きく、大変感銘を受けました。前作が気に入らなかったので17年ものブランクがあいてしまったのですが、今は明日にでも撮影を開始したい気分です。」と語り、会見場の笑いを誘った。

 次に登場したのは、東京サクラグランプリを受賞した「トルパン」のセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督と主演のアスハット・クチンチレコフとサマル・エスリャーモヴァの2人。

トルパン

監督賞とのダブル受賞をしたセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ氏は、記者からの質問に「次作品はモスクワで撮ることになると思いますが、その後はカザフスタンに戻る予定で、私のようなカザフスタンに暮らすロシア系の人間を描きたいと思っています。映画には、子供たちが出演してくれていましたが、その内の一人の少年が、父親と釣りに出かけた先で溺死してしまいました。非常に残念です。」と追悼の意を表した。主役の2人も「生まれ育った場所とは土地柄も気候も異なり、とても大変な仕事でしたが、とても興味深い体験になりました。」(サマル)、「俳優にとって一番大事なことは、監督を信じることだと思います。自分の命を託すことができるくらい、そのくらい強く信じることが大事だと思います。」(アスハット)と語った。

今年新設されたTOYOTA Earth Grand Prix では、グランプリの他に、審査員賞と特別賞が発表され、グランプリ作品「フェデリコ親父とサクラの木」のホセ・アントニオ・キロス監督とロリス・オメデオプロデューサー、「ブタがいた教室」の前田哲監督の3名が会見に登場。

前田哲監督

前田監督はコンペティション部門観客賞とのダブル受賞でしたが、第18回の「雪に願うこと」の4部門受賞を狙っていたと公言していたため「まだまだですね」と苦笑い。その後記者からの質問に「鳥だと意外と簡単に飼えます。ブタは大変です。小さいブタはかわいく僕は命の塊に見えました。そして、人間が食用のために作り出した動物です。そして僕はブタが好きです」とブタへの思いを熱くかたった。

フェデリコ親父とサクラの木

グランプリを受賞した「フェデリコ親父とサクラの木」のホセ・アントニオ・キロス監督は「われわれ人間は自然を愛しています。しかし、電気を使うし、車が好きだったり携帯を使う。そこには矛盾があります。文明の発展に伴い、自然が犠牲になっています。そのためにわれわれは何をしなくてはいけないのか、自然と文明の発展の程度、妥協点を探さなくてはならない。それがこの映画のテーマです。」と喜びとともに語った。

ジョン・ヴォイト

最後に登場したのは、審査委員長のジョン・ヴォイト氏。コンペティション部門の審査を終えての感想を、「どれも本当にすばらしい作品ばかりで審査過程は、“賞”を与えるべき対象作品を探すということではなく、“賞”を受けるべき作品について考えるという作業でした。良いと思う作品は何本もありましたが、審査員一人ひとりが本当に良いと思うものを選んだ結果、トルパンは満場一致でグランプリとなり、更に監督賞とのダブル受賞となりました。この作品には、特別な何かを感じました。」と満足そうに語った。



 東京国際映画祭も幕を閉じました。また来年!です。

テーマ:★映画ニュース★ - ジャンル:映画

  1. 2008/10/30(木) 09:33:35|
  2. 映画祭
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第21回東京国際映画際『クロージング・セレモニー』

受賞者

●日時 10月26日(日)14:00~ クロージング・セレモニー
●Bunkamuraオーチャードホール
●クロージング グリーンドカーペット来場者 ジョン・ヴォイド、チェン・カイコー、ほか
●東京サクラグランプリ受賞作品『トルパン』

10月18日より9日間に渡り開催された第21回東京国際映画祭が10月26日閉幕いたしました。
六本木けやき坂をグリーンに染めたカーペットが場所を渋谷に移し再び登場。
多数の一般のお客様が見守る中、クロージングセレモニー会場となるBunkamuraにむけて多くのゲストが歩きました。
続いて、ホール内でクロージングセレモニーが開催され、各賞が以下の順番で発表されました。

■黒澤明賞   
★ニキータ・ミハルコフ(監督)、チェン・カイコー(監督)

■日本映画・ある視点部門   
★特別賞: 岸辺 一徳(「大阪ハムレット」) 
★作品賞:「buy a suit」(監督:市川 準)

■アジアの風部門
★最優秀アジア映画賞: 「私のマーロンとブランド」(監督:フセイン・カラベイ)
★アジア映画賞 スペシャルメンション: 
「陽もまた昇る」(監督:チアン・ウェン)、「生きていく日々」(監督:アン・ホイ)、「ムアラフ-改心」(監督:ヤスミン・アハマド)

■TOYOTA Earth Grand Prix
★特別賞:「ミーアキャット」(監督:ジェームス・ハニーボーン)
★審査員賞:「ブタがいた教室」(監督:前田哲)
★グランプリ:「フェデリコ親父とサクラの木」(監督:ホセ・アントニオ・キロス)

■コンペティション部門
★観客賞:「ブタがいた教室」(監督:前田哲) 最優秀芸術貢献賞「がんばればいいこともある」(監督:フランソワ・デュペイロン)  
★最優秀男優賞: ヴァンサン・カッセル(「パブリック・エナミー・ナンバー1(Part1&2)」)
★最優秀女優賞: フェリシテ・ウワシー(「がんばればいいこともある」)
★最優秀監督賞: セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督(「トルパン」)
★審査員特別賞 :「アンナと過ごした4日間」(監督:イエジ-・スコリモフスキ)
★東京サクラグランプリ: 「トルパン」(監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ)

セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督:既に監督賞をもらっていたので、驚きました。
「トルパン」とは「チューリップ」という意味です。映画には「チューリップ」は出てきませんが、「トルパン」とは映画の中の「花」である少女の名前であり、心の中の「花=夢」を表しています。町から離れた土地での過酷な状況の下での撮影でしたが、苦労した甲斐がありました。

セレモニーの最後には、受賞者とボランティアスタッフが壇上に勢ぞろいする中、依田チェアマンが閉幕の挨拶を行った。

依田チェアマン:本日で第21回東京国際映画祭は終了しますが、明日から22回へのスタートとなります。
来年以降も映画を通して、地球環境を考えグリーンカーペットを継続してゆきたいと思います。
そして今後は、グリーンカーペットクラブという会員組織をつくり、この映画祭をよりよくしてゆきたいと思っております。
皆様もご賛同いただければ幸いです。



 トルパンが監督賞とグランプリを受賞しました。グランプリに関しては審査員全員一致文句なしということでしたから,圧倒的だったのでしょう。私は今回観ることができませんでしたが,上映された折には是非とも観ることにしたいと思います。

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  1. 2008/10/30(木) 02:36:07|
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東京国際映画祭 コンペティション 「ブタがいた教室」 舞台挨拶・ティーチイン・記者会見

東京国際映画祭

ロゴ

11月1 日(土)より公開いたします日活配給作品『ブタがいた教室』が第21 回東京国際映画際コンペティション部門公式上映にてキャスト、スタッフによる舞台挨拶、ティーチイン、記者会見を行いました。
本作は16 年前に大阪の小学校で賛否両論を巻き起こした授業を基に作られました。自分たちで育てたブタを食べるか、食べないか。初の教師役に挑んだ妻夫木聡と、自分たちの言葉で議論をたたかわせる26 人の子どもたちが真剣に“いのち”と向き合った意欲作です。


日時:10 月25 日(土)13:35~ @Bunkamura シアターコクーン
ティーチイン登壇者:妻夫木聡、前田哲監督
舞台挨拶登壇者:妻夫木聡、トータス松本(主題歌)、黒田恭史(原案)、前田哲監督

同日14:10~ @Bunkamura リハーサル室B1
記者会見登壇者:妻夫木聡、前田哲監督

ブタがいた教室1

舞台挨拶に妻夫木聡、前田哲監督が登壇。観客との質疑応答を行った。最後の質問は、なんとプライベートできていた松山ケンイチさんからだった。

松山からの「妻夫木さんの星先生は、職員室にいるときと教室にいるときとで、演技が違ったのですが、なぜですか?」という突っ込みまがいの質問に妻夫木は「後輩からダメ出しされたよー」と応酬。
まさかの松山ケンイチの登場に妻夫木もそして会場も驚きを隠せない様子だった。

その後、さらなるサプライズが!主題歌を歌うトータス松本と本作の原案本著者の黒田恭史が花束を抱えて駆けつけてくれた。

本作の主題歌を手がけたトータス松本は、「主演の妻夫木さん、前田哲監督、黒田先生がこの映画をとても大切に作り上げてくれた。そこに主題歌を提供できて光栄だと思いました」とコメントした。

そして、主題歌「花のように 星のように」をギター弾き語りで披露、観客の深い感動を呼んだ。

観客席には映画に出演した6 年2 組の子どもたちも何名か応援に来てくれ、妻夫木は「この映画の本当の主役は、26 人の子どもたちです」と挨拶を締めた。


ブタがいた教室2

★『ブタがいた教室』STORY
新任教師の星先生と26 人の子どもたちは卒業までの1 年間、「食べる約束」で子ブタを飼い始めます。P ちゃんと名付けたブタを毎日世話する中で芽生えてくる愛情、そして近づいてくる卒業式…。「食べる」「食べない」クラスを真二つに分けた大激論ののち、星先生と子どもたちが出した答えとは?
出演:妻夫木聡 26 人の子どもたち 大杉漣 田畑智子
池田成志 原田美枝子

監督:前田哲 脚本:小林弘利 原案:「豚のP ちゃんと32 人の小学生」黒田恭史著(ミネルヴァ書房刊)



 ブタがいた教室は今回,コンペティション部門・観客賞と TOYOTA Earth Grand Prix・審査員賞を受賞し,日本映画では台風の目といったところでした。前田監督は目立ってましたね。
 今週末から封切となります。私もまだ観ていませんので,楽しみな一本です。

 それにしても,松山ケンイチ君が客席にいて,質問までするとは!

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  1. 2008/10/30(木) 02:07:21|
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東京国際映画祭 コンペティション 「8月のランチ」 ティーチイン

東京国際映画祭

8月のランチ

■ 日付 10月24日(金)
■ ティーチイン 21:55~ (TOHO シネマズ六本木ヒルズScreen 1)
■ 登壇者 ジャニデ・ディ・グレゴリオ(監督・俳優)

老人のバイタリティと強さの裏にある孤独と脆弱性を描いた「8月のランチ」。監督・主演のジャンニ・ディ・グレゴリオさんをお迎えして、ティーチインが行われました。

質問: 映画中のエピソードはご自身の実体験なのでしょうか、それとも取材によるものなのでしょうか。

監督: ある程度は、私母についての実話です。母親と一緒に過ごすことで、年配の人たちと接する機会を得ることができました。彼らのバイタリティや弱さを見ているうちに、お年寄りを題材にした映画をつくりたいと思うようになりました。ある日、管理人に「たまっている支払をちゃらにしてあげるから、休みの間うちの母親を預かってくれないか」と持ちかけられました。無理だと断りましたが、もしそれを引き受けていたらということを想像してつくりました。

質問: キャストの簡単な紹介と、撮影時のエピソードがあれば教えてください。

監督: 母親役は93歳、医師の母親は90歳、マリア叔母さんは87歳、そして一番若いマリナは85歳。医師の母親役は私の実の叔母で、母親役は昔からの家族の友人です。後の2人は老人ホームで募集し、100人の応募者の中から選びました。撮影初日から、彼女たちに演出をつけるのは、到底不可能なことだと気付きました。ですから、彼女たちの表情や感情を見ながら場面づくりをして、撮影を進めました。台詞の彼女たち自身の言葉を使ってもらいました。

質問: カモミールティーの薬を大量に入れる場面がありましたが、あれは睡眠薬ですか?

監督: アスピリンです。飲ませると落ち着くと聞いたので飲ませました。あまり効果はなかったようですが(笑)。

質問: 作品では、人間味溢れる可愛いおばあちゃんという風に描かれていましたが、それは意図した演出だったのでしょうか?

監督: 撮影は、私の思うように進みませんでしたし、特に私の母親役は、私の言うことを全く聞いてくれず、やりたい放題でした。ですから、彼女たちの性格をそのまま見せるというかたちで撮影していく方法に切り替えました。彼女のいい面も悪い面もとらえることができたと思います。

質問: おばあちゃんたちの「孤独感」が伝わってくる半面、最後は笑って見終われるところがマジックのように思えました。

監督: この映画は、苦悩の経験から生まれました。苦しみというテーマを扱うには、それを笑いで表現するしかないと思いましたし、笑いがあった方がかえって苦悩を語ることができると考えました。この映画は、社会や家族に見捨てられた老人の孤独を描いた作品ですが、撮影を通して彼女たちから人生について多くを学ぶことができました。毎晩撮影が終わると「明日は何をするの?」と元気一杯に聞いてきてくれました。私やスタッフの方がクタクタになっていたようです。彼女たちの情熱やバイタリティがこの映画を撮る上で、私の励みになりました。

質問: いずれは誰でも介護される立場になるかもしれませんが、監督はどんなおじいちゃんになりたいですか?

監督: 母は僕に対して愛情深く接してくれましたが、なるべく彼女のようにならないよう気をつけたいと思っています。独立している娘たちの負担にはなりたくないと思いますが、先のことはどうなるかわかりません。実は、プロデューサーは、お年寄りを主人公にした映画には乗り気ではなかったため、撮影開始までに非常に長い時間がかかりました。何歳になっても、新しいことを始めるのに遅すぎることはありません。大切なのは、愛情や尊厳をもって前進することです。

夏休み、邪魔なバア様預かります。おかげでオジサンてんてこ舞い!

ジャンニは中年男で、老母と一緒にローマに暮らしている。8月の祝日の前日、アパートの管理人に自分の母親を2日間預かってくれと頼まれ、引き受けざるをえなくなる。しかも管理人は母親だけでなく、叔母も連れて現れた。ジャンニは精一杯彼女たちをもてなそうとするが、そのうち具合が悪くなってしまい、医者である友人に電話をかける。その医者はジャンニを元気づけるどころか、自分の老いた母親まで彼に押しつけていく。ジャンニにとって地獄のような 24 時間だったが、ようやく別れを告げるときが来る。しかし、女性たちには別の考えがあった…。

監督:ジャンニ・ディ・グレゴリオ
出演:ジャンニ・ディ・グレゴリオ、ヴァレーリア・デ・フランチシス
(『8 月のランチ』/2008/イタリア語/イタリア)



 ジャンニ・ディ・グレゴリオ監督はこの作品が初監督作で,ベネチア国際映画祭では新人監督賞を受賞されています。さらに,彼は今回東京国際映画祭で上映されたゴモラの共同脚本も書いておられ,こちらはカンヌ国際映画祭グランプリ受賞作でした。今年,二つの映画祭で栄誉を受けておられるということは,今とてもノッている人なのでしょう。しかも,役者としても出演している!
 今後も活躍が期待されます。

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  1. 2008/10/29(水) 09:16:12|
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東京国際映画祭 コンペティション 「親密」 ティーチインと記者会見

東京国際映画祭

親密

■ ティーチイン 10月23日(木)、13:00~ (TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen 1)
■ 記者会見 10月23日(木)、14:00~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 アイヴィ・ホー(監督)、カリーナ・ラム(女優)、イーキン・チェン(俳優)

愛の駆け引きが飛び交う狭い世界。でもそれゆえに小さな世界は大きく、明るく、そして耐えられるものになる。「親密」の監督のアイヴィ・ホー、そしてキャストのカリーナ・ラムさんとイーキン・チェンさんをお迎えして、ティーチインと記者会見が行われました。

質問: 英語のタイトル(Claustrophobia)に込められた意味と中国語の原題(邦題も同じ)とが違うように感じられますが―

アイヴィ・ホー監督: 映画制作にあたり、まずは「Claustrophobia (閉所恐怖症)」をタイトルにしようと決めました。実は、私の夫が閉所恐怖症であるということもあって、閉所恐怖症の人を観察するようになり、作品をつくるのならタイトルは「閉所恐怖症」にしようと以前から思っていたのです。ですから今回は、まずタイトル、それから内容を決めるという順番になりました。また、「親密」というタイトルですが、この言葉には中性的な意味があると解釈しています。例えば、男女間の「親密」な関係もありますし、しかたなく「親密」な環境に置かれる場合もあります。ここにいる記者の方で、記者同士で恋人になったことがある方もいらっしゃ
るかと思いますが・・・。

質問: 回想シーンが多く、時を逆行して進行していきますが、その意図は?また、撮影はどのように行われたのですか?

監督: 予算が少なく撮影期間も16日間と短かったので、車の中、オフィスなど場面ごとにまとめて、時系列や映画の流れは無視して撮りました。
私は犯罪小説や推理小説が大好きで、たくさん読んでいます。私たちが暮らしている世界には、不思議なことや理解できないことがたくさんあります。ですから尚更に映画の中の世界については、全てを知りたいと思うわけです。そのギャップがおもしろいのですが・・・。ですから私の映画では、「人生は小説と違ってわからないことが多い」というメッセージを伝えたいと思いました。回想シーンを取り入れる手法については、色々な作品を見たり読んだりして、そこからヒントを得ました。この場を借りて私を啓発してくれた作品の著者たちに感謝を申し上げたいです。

質問: 観客が時間を遡って映画を観る、ということを意識しながらの役作りだったのでしょうか?

イーキン・チェンさん: 撮影の手法は、監督によって様々でしょうが、今回はエンディングからストーリーが始まるという展開でした。脚本を読んでいて時系列を逆行しているのだと分かりましたが、監督がおっしゃったように、時間軸や映画の流れを無視してロケ地ごとにまとめて撮るといったやり方でしたので、少々苦労しました。カットごとに監督が十分に説明をしてくださいましたし、現場に入ってからアイディアが浮かぶということもありました。役者として一番苦労したのは、車を運転するシーンでした。単に運転するといっても、一日の仕事が終わり疲れている場合やウキウキした気分で友達と遊びに出かける場合など、同じ運転するシーンでも全く異なった雰囲気や感情を表現しなければならなかったからです。

カリーナ・ラムさん: 撮影開始の5~6ヶ月前に台本を頂いておりましたので、じっくりと読むことができました。ストーリーが頭の中にしっかりと入っていたので、時系列について混乱するといったことはありませんでした。一番大切にしていたのは、パールとトムの微妙な関係を演じることでした。最初に頂いた台本では、表紙のタイトルの下に「華・否・華」と書いてありました。これは、「華ではあるけれど、華ではない」という意味の有名な中国の詩ですが、これ自体とても曖昧な表現ですよね。監督と十分に打ち合わせをした上で、自分なりにその役どころについて考えて演じました。

男女の微妙な距離感が心に染みる、美しい香港のラブストーリー

若きマーケティング担当者パールは、既婚の上司トムに少しずつ惹かれていた。二人は毎日10 時間を共に過ごしている。トムはいつもとても親切だったが、その穏やかな外見の下に何が隠されているのか誰にもわからなかった。それは愛?思いは通じているのだろうか? パールが不安に耐え切れなくなったとき、道を踏み外したことに気づいたトムが突然関係を崩壊させる。香港随一の女性脚本家が監督する本作では、愛や駆け引きが功を奏するオフィスという小さな世界で、開花し枯れていくとらえどころのない出来事が、過去に遡る形で8つのシーンの中に語られていく。

監督:アイヴィ・ホー
出演:カリーナ・ラム、イーキン・チェン、アンディ・ホイ、フェリックス・ロク、デレク・ツァン
(『親密』/2008/中国語/香港)



 アイヴィ・ホー岸西)と言えば,ラヴ・ソングアンナ・マデリーナの脚本家である。私はどちらも大好きな映画で,監督作も是非観たいと思っているのだが,なかなか果たせません。今,彼女の脚本作である僕は君のために蝶になるが公開中だが,こちらも観に行けるかどうか…観に行きたいのは山々だが…。
 この親密もストーリーを読むと,私の好みそうな映画なので,早くどこかで上映してくれないものだろうか。首を長くして待っています。

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  1. 2008/10/28(火) 19:27:28|
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東京国際映画祭 コンペティション 「ハーフ・ライフ」 記者会見

東京国際映画祭

ハーフ・ライフ

■ 記者会見 10月23日(木)、15:30~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 ジェニファー・パング(監督)、ルーベン・リム(プロデューサー)、アラン・T・チャン(プロデューサー)、マーク・E・リー(プロデューサー)

「ハーフ・ライフ」は、フィルム・インディペンデントのディレクターズ・ラボでリゴ・ガルシア師事の下制作されたジェニファー・パング監督初の長編作。ジェニファー・パングさんほか3名のプロデューサー、ルーベン・リムさん、アラン・チャンさん、マーク・リーさんをお迎えして、記者会見が行われました。

監督: 東京は見事な建築物と素晴らしい人々のいる素晴らしい街。お招きいただいて感謝しています。

リムさん: 日本へ来て、森タワ-の49階から見渡す東京には感心するばかりです。ロスともニューヨークとも違う、すごい街です。異文化体験を楽しんでいます。

チャンさん: 3度目の東京です。実は、18年前に東京で勉強していたことがあります。久しぶりの東京で、当時の友人達と再会でき、嬉しく思っています。グリーンカーペットは初体験ですし、このようなワクワクする映画祭に参加できて幸せです。

リーさん: 彼らと全く同感です。一言付け加えたいのは、東京を発つ時、きっとまたすぐに戻って来たいと切望するであろうということです。

質問: この映画は、人間関係について、そしてロス郊外に暮らす人々の民族的背景を描いていますね。アメリカには、アジア系アメリカ人の映画制作団体のようなものはあるのでしょうか?

監督: アジア系アメリカ人による映画制作グループや、また個人的に連絡を取り合っている監督がニューヨークとロス、それからサンフランシスコにもいます。若い頃につくったショートフィルムは、いくつかのアジアン・アメリカン映画祭に出品しました。アジア系アメリカ人の監督や役者による作品を発表できる場を提供してくれるなど、とても協力的です。

質問: 皆さんは、以前からチームを組んでいらっしゃるのですか?

監督: 人によって出会い方は異なりますが、このメンバーでの制作は初めてです。ルーベンとは別のプロジェクトで知り合い、短編などでコラボレーションしたことがあります。「ハーフ・ライフ」の制作に真剣に取り組もうと決断した時に、彼を誘いました。

ルーベンさん: ジェニファーは、とても情熱的で明確なビジョンを持った監督です。台本は二人で完成させました。インディペンデント映画制作を成功させるために、コラボレーションは欠かせません。今回アランやマークの協力が得られたことは、大変ラッキーです。

チャンさん: ジェニファーは、友達の友達からの紹介です。映画制作に係るアジア系アメリカ人が年々増加しているようです。アメリカで制作活動を開始するのは容易いことではありませんから、協力を得られる体制があるということは心強いことです。また、アジア各国における映画祭は、活動の場を構築し、色々な人たちに作品を鑑賞していただき、また、アジア系アメリカ人についてのストーリーを知ってもらう絶好の機会です。

リーさん: 私は、「ハーフ・ライフ」の制作途中に、家族の友人の紹介され、参加することになりました。撮影済みの場面を見せてもらい、演出や撮影術、演技、制作レベルの高さに感心しました。この映画には、アジア系アメリカ人に焦点を合わせた側面、ストーリーの奥深さ、それから他の民族や国籍の人にも共感できるテーマが含まれています。幅広い層の人に見てもらいたいと思います。

質問: ストーリーに、特にアジア系アメリカ人を意識したアジア系アメリカ人ならではの視点は含まれていますか?

監督: 大学でマスメディアについて勉強したのですが、アジア系のコミュニティにぽっかりと開いた大きな穴がることに気づきました。そして、誰も見たことのないようなアジア系の家族を描きたいという衝動に駆られました。また、そういった人種的な枠を超えて、個人的に興味のあるものにも触れてみようと考えました。アジア系アメリカ人に関しては、アウトサイダー的な意識が暗黙の内に存在しています。圧倒的に白人が多いコミュニティの中では、一見同等の付き合いをしていても、やはり彼らとは違う部分があり、それをあえて楽しんでいるということもあるんです。

父の不在。母の彼氏。ゲイの友人。不安定な毎日。死のうかな。

カリフォルニア州ディアブロ・ヴァレー。家を出た父親を思慕する19 歳のパムは、8 歳の弟ティモシーと、夫の出奔を年下の恋人ウェンデルへの愛情で埋め合わせようとする母親サウラと暮らしている。パムの唯一の友人で、韓国人の養子であるスコット・パーカーは、原理主義者の両親と自分の性的志向を巡って対立している。大惨事が差し迫り、事態は混乱し、長く隠されてきた秘密が露呈されようとする中、彼らは自らの身勝手さと狭量さと対峙せざるを得なくなる…。そしてそのとき初めてティモシーがそれぞれの現実を変える道を発見するのだった。

監督: ジェニファー・パング
出演: サノー・レイク、アレクサンダー・アゲート、ジュリア・ニクソン、ベン・レッドグレーヴ、レオナルド・ナム
(『ハーフ・ライフ』/2008/106 分/英語/アメリカ)



 最近は,映画の世界でも,フィルム撮影ではなく,HDCAM 等による撮影作品が多くなっています。今回の東京国際映画祭も,ドキュメンタリー作品を中心にデジタル作品がしばしば見られます。本作もそうなのですが,東京国際映画祭のコンペティション部門規約第1条には

2007年7月1日以降に完成した35mm長編映画作品であること。

となっているのですが,

上記条件の適用については、東京国際映画祭(TIFF)が最終的に決定を行なう。

という但し書きのおかげで,残ったということなのでしょうか?
 私は観ていませんが,そのくらい,いい作品なのかもしれません。

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  1. 2008/10/28(火) 17:55:48|
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「羅生門デジタル完成版」東京国際映画祭 舞台挨拶

羅生門

10月25日(土)、第21回東京国際映画祭特別招待作品「羅生門デジタル完全版」の舞台挨拶が、渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて行われた。

登壇者:野上照代(黒澤組スクリプター・プロダクションマネージャーとして19本の黒澤映画に携わる)、マイケル・ポコゼルスキー(アカデミー・フィルム・アーカイブ・ディレクター、今回のデジタル復元を統括)、ジョン・ヴォイト(東京国際映画祭コンペティション国際審査委員長、黒澤明監督をリスペクトする)、以上3名

野上:デジタル完成版を見れば、みなさん驚かれると思う。「羅生門」は幸運にも不死身でたくさんの奇跡があって、ここまで生き延びた作品。59年前の作品がデジタル復元のおかげで、新品同様に生まれ変わった。黒澤作品は音が悪いと言われるが、特に、音声が良くなった。黒澤さんに本作を見せたかった。

マイケル:この仕事ができて、光栄に思う。国立近代美術館、角川映画の協力に感謝したい。

ジョン:若かりし頃、雑誌「LIFE」の表紙に「羅生門」の写真が載っているのを見て、衝撃を受けた。その雑誌を大事に保管して何度も見て、映画が公開されるとすぐに見に行った。
映画が人の人生を変えることがある。「羅生門」は映画史上の金字塔。偉大な監督黒澤、偉大な俳優三船に、私も多大な影響を受けた。監督に初めて会った時、俳優経験を積んでいたのに、まるで子供のように何も言えない状態だった。

また、客席には、三船敏郎さんのご子息、三船史郎さんも駆けつけ、会場は大いに湧いた。



 羅生門野上照代さんのスクリプターデビュー作であり,橋本忍さんの脚本家デビュー作でもあります。後に黒澤作品にはなくてはならなくなるお二人が黒澤監督と出会った作品であるということも,この作品の重要性を高めているように思えます。
 ぎらぎらした日の光,羅生門を濡らす大雨,そして,登場人物の汗…それらを見るだけでも,この作品の映画的素晴らしさはわかるでしょう。まさに,傑作!

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  1. 2008/10/28(火) 12:00:19|
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東京国際映画祭 コンペティション 「プラネット・カルロス」 記者会見とティーチイン

東京国際映画祭

プラネット・カルロス

■ 記者会見 10月22日(水)、14:00~ (ムービーカフェ)
■ ティーチイン 10月22日(水)、16:08~ (TOHO シネマズ六本木ヒルズScreen 2)
■ 登壇者 アンドレアス・カネンギーサー(監督)、キルステン・クンハルト(制作)、シュテファン・ファルッチ(撮影)、マリオ・ホセ・チャベス・チャベス(俳優)

夢に向かって奮闘するニカラグア貧民街で暮らす13 歳の少年の物語「プラネット・カルロス」。監督のアンドレアス・カネンギーサーさん、プロデューサーのキルステン・クンハルトさん、撮影を担当されたシュテファン・ファルッチさん、そしてカルロスを演じたマリオ・ホセ・チャベス・チャベス君をお迎えして、ティーチインと記者会見が行われました。

アンドレアス・カネンギーサー監督: 本日はお集まりいただきありがとうございます。日本に来て、多くのインスピレーションが湧いてきて、日本で映画を撮ってみたいという気持ちになりました。これまでは冗談半分でしたが、撮影担当もやりたいと言っているので、次回は撮影のための来日になるかもしれません。東京はとてもエキサイティングな街で、もっと日本を見てみたいと思っています。

マリオ・ホセ・チャベス・チャベス君: 僕は、今回初めてニカラグアを出ました。東京はとってもきれいな所だし、お寺などにも案内してもらいました。とても素敵でした。日本の食べ物もいろいろ食べてみました。国によって、好みや習慣が違うんだなあと思いました。

キルステン・クンハルトさん: 日本に来ることができて大変嬉しく思っています。東京は本当に大きくて、活気に溢れていて、とてもカラフルだという印象を受けました。見るところがたくさんあって刺激的な街だと思います。

シュテファン・ファルッチさん: Action! for Earth という取り組みに参加できることを大変光栄に思います。

質問: 監督とキルステンさんとシュテファンさんは、同じ映画学校の仲間であると伺っておりますが、どのような経緯で「プラネット・カルロス」を一緒に撮ろうということになったのでしょうか?

キルステンさん: 私は同じ学校ではなかったのですが、学校の行事を通じて二人に知り合いました。監督からこの映画のアイディアを初めて聞いた時のことを良く覚えています。ニカラグアのこども達の映画を撮りたいと言われた時、いったいどんな映画になるのだろうと興味を掻き立てられました。

監督: 1年程ニカラグアで暮らしたことがあるのですが、ニカラグアで映画を撮るなら、こどもや家族をテーマにした話にしたいと考えていました。本来ならストーリーがあり、台本も準備されてから撮影に入るのでしょうが、今回はアイディアのみという状態でニカラグアに向かいました。現地入りしてから台本を書くといった段取りで、一本の映画を仕上げて帰国するといったことは、ある意味少しクレイジーな試みだったかもしれません。

質問: マリオ君は、これまでと全く違った経験をして、またこのような大都市を訪れているわけですが、彼の人生にどのような影響があると思いますか?

監督: マリオと出会うまでに長い時間がかかりました。オーディションをするべきなのかと、最良を方法を考えている矢先に、助監督がこの映画にも出てくるヒガントーナのビデオを持って来て、「カルロス役にぴったりの男の子を見つけた。グラナダに住んでいるらしい」と言ってきました。さっそくマリオを訪ねました。映画出演については、彼の家族とも十分に話し合いました。また、今回の東京での映画祭への参加、どのような方々と会うことになるのか、どんなことをするのかについても説明しました。多くの方々からのサポートもあるので安心してマリオを預けてほしいと説得しました。マリオには、素晴らしい俳優になる素質がありますが、本人はたくさん勉強して博士になりたいと言っています。

家は貧しく、かあちゃんはうるさい。カルロス君に明日はあるか?

13歳のカルロスはニカラグアの貧民街に暮らしている。彼の一番の願いは、ヒガントーナのグループの詩人になること。カルロスは海外から給付金を得ることを目指して自分のヒガントーナ・グループを作る。しかし給付金を得ることができないことが判明し、カルロスは責任という大きな課題に直面することになる。

監督:アンドレアス・カネンギーサー
出演:マリオ・ホセ・チャベス・チャベス、クリステル・ソフィア・サンチェス・エルナンデス、キャサリン・メルセデス・モリーナ・セラジャ、メルセデス・アントニア・コレア・グティエレス、シルビオ・レネ・ゴンサレス・ゴメス
(『プラネット・カルロス』/2008/スペイン語/ドイツ))



 これまた,ニカラグアの場所というのがピンとこないのですね。調べてみると,中米。なるほど,スペイン語圏なのでした。映画の中では,海が重要な役割で登場しますが,中米からイメージする真っ青な輝くような海ではなかったですね。
 ヒガントーナという劇が面白いし,誰もが詩を愛しているようなのが興味深いところです。ニカラグアはルベン・ダリオという大詩人を出していて,彼は神様のような扱いであるようです。主人公のカルロスが詩人になりたいというのも当然なことなのでしょう。
 登場人物は,おそらくほとんど素人を使ったのだと思いますが,本当に素晴らしい演技で圧倒されます。主人公の家族たちは実にいい表情を見せます。どっしりした母親と酒びたりの父親。父親は結局家を出て行ってしまいますが,彼が主人公である息子にかけるラストの言葉が,この映画のテーマだったのでした。

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  1. 2008/10/27(月) 19:31:39|
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東京国際映画祭 コンペティション 「ハムーンとダーリャ」 ティーチインと記者会見

東京国際映画祭

ハムーンとダーリャ

■ ティーチイン 10月23日(木)、15:18~ (TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen 7)
■ 記者会見 10月24日(金)、14:00~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 エブラヒム・フルゼシュ(監督)、メラン・ゴルモハマドザデ(俳優)

寓話を絡めたラブストーリーを通して描かれる、ピュアな少年の愛の物語「ハムーンとダーリャ」の監督のエブラヒム・フルゼシュさん、そしてキャストのメラン・ゴルモハマドザデさんをお迎えして、ティーチインと記者会見が行われました。

質問: 今回はワールドプレミア上映でしたね。

エブラヒム・フルゼシュ監督: 東京国際映画祭に来れてとても光栄です。そうですね、世界に先駆けての東京での上映です。今後は、他の映画祭でも上映される予定になっています。

質問: 寓話のように撮影するというアイディアは、どこで思いついたのでしょうか。

監督: 日本では「七つの海を股に掛ける」と言うそうですが、イランでは「七つの困難を乗り越える」といい、その七つの困難を乗り越えてこそ、欲しいものが手に入るのだと言われています。この作品では、主人公のハムーンが様々な試練を乗り越え、大切なものを手に入れていく姿を描きました。

質問: 純粋な男の子を演じるに当たって気をつけた事はありますか?また、ご自身とハムーンは似ていると思いますか?

メラン・ゴルモハマドザデさん: ハムーンがダーリャに抱いた恋心は、とても純粋だと思います。演じていく内にその気持ちが自然と自分のものになっていくような感じがしました。僕は主人公と同じように友達を大切にしています。彼のように命を掛けて大切な人を守りたいと思います。

監督: メランは恥ずかしがり屋なのではっきりとは言わないようですが、実は共演のヒロインに恋をしたようですよ。ですから彼女が病気になり、ハムーンが泣くシーンでは、本当に心の底から悲しんでいたようです。メランと数ヶ月過ごしましたし、彼のことを良く理解していると思います。現場では、唯一の女の子であったダーリャに、男の子はみんな恋心を持っていたようです。そういうこともあって、暴力シーンでは、みんな手加減せずに、メランを殴ってしまっていたようです。やさしい彼は文句も言わずにいましたけどね。ハムーンのような優しさのある少年ですし、撮影スタッフに対して常に尊敬をもって接していましたしよ。

質問: メランをキャスティングした経緯は?

監督: 私は、テヘランにある児童青少年知育協会の映画制作部に所属しているのですが、そこで青少年についてのドキュメンタリーや映画を100本以上撮ってきました。この協会では、こどもたちを起用し、こどもたちのための映画を撮ってきましたので、そこでの経験から、彼らの気持ちができるようになりました。しかし、その子供たちは1~2年で成長してしまうので、常に出演してくれるこどもを探していました。実は、「ハムーンとダーリャ」の準備と、他の映画の撮影を同時進行させることになりました。急遽、学校を回ってキャストを集めていました。その当時、すでに歌手として活動していた16歳のメランに出会いました。ドタールの演奏者でもあったので、この映画に最適だと確信しました。

ゴルモハマドザデさん: 8歳ごろから歌を歌い始めましたが、声変わりをしてから歌はしばらくやめていました。その間、ドタールの勉強を始め、今では弾けるようになりました。映画の中でも僕が実際に弾いているんです!

結婚のために乗り越える試練がある。愛とは危険を冒すことでは?

灼熱の太陽と暑い砂漠の砂に焼かれた遠い砂漠のはずれ。ドタールのメロディが流れるトルバテ・ジャームで、若い二人が恋に落ちた。結婚をするには一人が危険な旅であらゆる障害を打ち倒さなければならない。しかし男は勇敢に立ち向かう。愛というのは危険をもかえりみないものなのだろうか。

監督:エブラヒム・フルゼシュ
出演:メラン・ゴルモハマドザデ、マーブベ・シャーケリ、ミラ・ハタミ、サマネ・ハシェミザデ、ソレイマン・エスハギ
(『ハムーンとダーリャ』/2008/ペルシャ語/イラン)



 イラン映画と言えば,アッバス・キアロスタミ監督(今回も来日するように聞いていたんですが…)ですが,エブラヒム・フルゼシュ監督は彼の盟友だそうです。イランでは有名なのかな?4本目の長編らしいです。

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  1. 2008/10/27(月) 18:24:58|
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東京国際映画祭 コンペティション 「ダルフールのために歌え」 記者会見とティーチイン

東京国際映画祭

ダルフールのために歌え


■ 記者会見 10月24日(金)、15:30~ (ムービーカフェ)
■ ティーチイン 10月24日(金)、19:22~ (TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen 6)
■ 登壇者 ヨハン・クレイマー(監督)、エスター・ウダエタ(プロデューサー)、ワウター・ウエステルンドープ(撮影監督)、リッケ・ジェリア(美術)、エルネスト・グワル・ソレ(プロダクション・マネージャー)

「ダルフールで起きていることに無関心だったことにフラストレーションを感じ、本作品に臨んだ」というヨハン・クレイマー監督の初長編作品。そのヨハン・クレイマーさん並びに制作関係者の皆様をお迎えして、記者会見が行われました。

ヨハン・クレイマー監督: 初めてのオランダ国外での上映でしたので、少々緊張しています。皆さんの満足そうな表情を見て安心しました。

エスター・ウダエタさん: 私たちにとって、これは単なる作品というより、ひとつのプロジェクトです。現在ダルフールで起きていることの犠牲者を援助するために資金を集めるための非営利プロジェクトです。できるだけ多くの国で上映していただくことで、ダルフールの人々を支援したいと思っています。

質問: 制作予算はどれくらいだったのですか?

監督: 具体的な数字を出すのは難しいのですが、5万ユーロ程だったと思います。この金額は、旅費や食費などの必要経費です。できる限り、ボランティアをしてもらったり、食事を無料提供してもらったりと、経費削減に努めました。クレジットに出てくる長いリストは、このプロジェクトを支援してくださった大勢の方の名前です。エンドロールの最後に「YOU(あなた)」とありますが、これはこの映画をご覧いただいた皆さんのことです。この映画を観ていただくことで、ダルフールの現状に対する認識を広めて、このプロジェクトに参加していただきたいというのがその趣旨です。

質問: エンディングにポルトガル語の歌を採用した理由は?

監督: 希望を持てるかたちで映画を終わりにすることが大切であると考えました。映画の大体の部分は、我々が生きる社会のそのまま写しだしています。効率性を重視し、何でも速く済ませようとし、また、他のことに関心を持たないという現実です。映画は終わりに近づくにつれてテンポが落ちています。コンサートが開催されている様子を映し出すことで、ちょっとした驚きを演出できると考えました。問題に対して関心を持っている人たちによるコンサートです。関心を持って、問題について考える時間を持つ余裕を持てることは、美しいことであり、また、この映画のメッセージでもあります。また、ロケ地として撮りたいストリートを見つけましたので、どうにか、ダルフールと関係づけることができる戦争に関する歌を見つけて、そこで撮りたいと思いました。

質問: モノクロにした理由は?

監督: 40本の作品にある程度の統一感を持たせる必要がありました。その全てをカラーで撮った場合、スタイルがばらついてしまうと思いました。モノクロにすることで、この問題を解決できると考えました。リッケも同意してくれました。それから、もっと重要なのは、モノクロにすることで、ものすごく表面的な我々の今日の生き方を反映させることができます。ほんの少し人を思いやる気持ちを持てば希望がもてるということを象徴するために、映画の終わりのところをカラーにしました。

リッケ・ジェリアさん: 最初は、カラーで考えていましたので少々違和感がありましたが、モノクロの方がニュアンスをつけることができることに気が付きました。都会の人通りの多い場所で撮影し、常に動きのある映像を撮るように心掛けました。このことは、モノクロの場合、さらに重要でした。

質問: 大虐待のシーンなどがあるために、国によっては上映禁止になるのでは?

監督: この映画には、グローバルメッセージが込められているので、できるだけ多くの国で上映してもらえることを望んでいます。人間は、誰でも同じように、感情というものを持っています。ですからこの映画は、ある一定の国の人たちに対してではなく、国籍にかかわらず観ていただけるものだと思います。アフリカを題材にした映像は少なくありませんが、心を打つものは決して多くありません。ですから、この映画を通して、ダルフールで起きているようなことをどのように対処するべきなのか、一人一人に考えてもらえれば幸いです。

能天気な都会生活者に対し、さりげない皮肉を放つ究極の集団劇

ダルフールで起きている虐殺のために立ち上がった人々によるコンサートがバルセロナで開催された。スーダンで起こる悲劇が人々にもたらすそれぞれの意味を描いた40 の小さな物語。

監督:ヨハン・クレイマー
出演:ペール・モリナ、メリーナ・マシューズ、ビッキー・ペニヤ
(『ダルフールのために歌え』/2008/スペイン語=英語=日本語=中国語=ドイツ語=オランダ語/オランダ=スペイン)



 ダルフールとは地域の名称で,スーダン西部に位置しています。だいたい,スーダンの正確な場所が言える日本人がどのくらいいるのだかわからないのですが,私も地図を見て,ようやく認識するといった案配でした。エジプトとエチオピアの間にあるのですね。そんなわけですから,虐殺を含むダルフール紛争についても,ほとんど知識がないわけで,この映画のタイトルを見て,初めて調べてみるということになります。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AB%E7%B4%9B%E4%BA%89#2008.E5.B9.B4 あたりが詳しいようですが,ホテル・ルワンダで描かれたルワンダ紛争のような民族浄化をもくろむ大虐殺だと理解していいのでしょうか。
 平和な日本にいると,ともすると世界的視点がなくなってしまうのですが,こういう映画が作られ,上映されることによって,世界の状況が多くの人に知られるようになるということは重要なことです。

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  1. 2008/10/27(月) 12:05:29|
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『特命係長 只野仁 最後の劇場版』第21回東京国際映画祭 舞台挨拶

死ぬな!只野!  ――これが最後の特命か?
大ヒットドラマ、遂にスクリーン登場!!


ロゴ

第21回東京国際映画祭 特別招待作品

只野仁、TIFFに参上!!

 柳沢きみおの同名コミックのドラマ化としてティーンから中高年と幅広い年齢層のファンを魅了してきた大人気ドラマ、「特命係長 只野仁」が待望の映画化。12月6日(土)の公開を前に、第21回東京国際映画国際に出品され、主演の高橋克典、植田尚監督が登壇し、舞台挨拶が行われました。

特命係長只野仁

■日時■10月23日(木)20:00~   ■場所■TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7
●チケット完売のワールドプレミア上映。

◎高橋克典コメント
「今作は、もともと金曜夜11時の枠で始まって、お金のない中、スタッフみんなでアイデアを出して作った作品だった。今回映画になってまたみんなでアイデアを出したらドラマと全く同じになってしまった。」  「画面をモザイクでいっぱいにしたかったが、今日のワールドプレミアと聞いて、本当にしなくてよかった」  「海外の番組で、どこの国か分からないが、笑ってしまう作品があるが、この作品も同じで全てが詰まっている(ラブ・サスペンス・カルタシス)。『世の中で大事なものは金だけか?』という事と、命の大切さを問う作品で、それを最もくだらない表現で表している。」と語り、観客を沸かした。
司会者も今回のTIFFで一番笑いの起こったあいさつと言っているだけあって、観客をとても笑わせたあいさつとなった。


出 演 : 高橋克典   
櫻井淳子 永井 大 蛯原友里 田山涼成 / 秋山莉奈 西川史子 チェ・ホンマン 赤井英和 / 三浦理恵子 梅宮辰夫
原 作 : 柳沢きみお 「特命係長只野仁 ファイナル」(Bbmf/ケータイ★まんが王国連載)
監 督 : 植田 尚   脚 本 : 尾崎将也   音 楽 : 仲西 匡
製 作 : 「特命係長 只野仁 劇場版」製作委員会   配 給 : 松竹

(C)2008「特命係長 只野仁 最後の劇場版」製作委員会    www.tadano-movie.com

12月6日(土)より全国ロードショー!



 かなり楽しい舞台挨拶だったようですね。テレビドラマは観たことがありませんが,映画は観に行く予定です。

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  1. 2008/10/26(日) 23:31:26|
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『エレジー』東京国際映画祭舞台挨拶

 2009年お正月第二弾映画として、『死ぬまでにしたい10のこと』の女流監督 イサベル・コイシェ監督最新作『エレジー』が公開されます。主演は、ペネロペ・クルスとベン・キングズレー。キングズレー演じる著名な初老の大学教授と、ペネロペ演じる、彼を魅了し、同時にその心をかき乱すひとりの若く美しい女性との切ない関係を描いたラブストーリーです。ふたりの親密なつながりが彼らを変えたとき―― 男:衰える肉体、女:病に侵される肉体、そしてふたりに共通する”孤独”を感じた瞬間―――。
本作は、男女の肉体に焦点をあてながら、大人の女性の心の本音を描き出す傑作です。
公開に先立ちまして、第21回東京国際映画祭 特別招待作品として上映され、イサベル・コイシェ監督の舞台挨拶が行われました。

イサベル・コイシェイサベル・コイシェ(監督)
ISABEL COIXET(Director)
 1960年、スペイン・バルセロナ出身。映画監督・脚本家。
 『死ぬまでにしたい10のこと』(03)。
 『あなたになら言える秘密のこと』で2005年のゴヤ賞を受賞。
 『パリ、ジュテーム/バスティーユ』(07)では脚本を担当。
 初めての聖餐式で8ミリカメラをもらったときから、映画を作り始めた。バルセロナ大学で歴史を18,19世紀の歴史を学んだのち、広告とコピーライターの仕事に就き、賞受賞コマーシャル作品の数々を製作。1988年、『Demasiado Viejo Para Morir Joven』で脚本・監督デビューを飾り、ゴヤ賞最優秀新人監督賞にノミネートされ、その後は奥深いドラマ作品を精力的に生み出している。
現在は、自身の製作会社ミス・ワサビ・フィルムズを設立するに至る。

舞台挨拶

日時:2008年10月23日(木) 開演 16:50 上映 17:05
会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7
登壇者:イサベル・コイシェ監督
通訳:鈴木小百合/MC:安田佑子


MC:監督のこれまでの作品は日本でも非常に人気が高く、今回の新作の公開を楽しみにしているファンの方も多いのですが、今回『エレジー』を撮ってみようと思ったきっかけを教えてください。

コイシェ監督:2年前『あなたになら言える秘密のこと』の公開の来日時に、次作の男女の2人が出会うシーンを考えていて、なかなか思いつかず、悩んでいました。そのときに、ちょうどアメリカから、今回のフィリップ・ロスの企画・脚本をもらったことがきっかけです。もともと私はフィリップ・ロスの大ファンで自分でもよく本を読んでいたけど、自分がフィリップ・ロスの作品を映像化するなんて考えられなくて、監督を引き受けるまで、ずいぶん悩みました。だけど、最終的には「YES!」と答えていたの。

MC:主演の2人はキャスティングした理由と実際一緒に撮影していかがでしたか?

コイシェ監督:ペネロペ・クルスは企画をもらった時点で決まっていました。実は監督を引き受けるか迷っていたときに、ペネロペに説得されたという経緯もあるの。ベン・キングズレーは脚本を読んだときにベンしかいないと思ったので、ロンドンでベンと脚本の話ではなく、愛について語り合いました。そこで、引き受けてくれました。いつもいうセリフですが、今回は本当に『素敵なキャストと素晴らしい共同作業ができました。』

MC:監督は主演の2人コンスエラ(ペネロペ)とデヴィッド(ベン)のどちらに感情移入しますか?

コイシェ監督:私は女でコンスエラより年も上なので、もっと若い男の人がいいわね(笑)。映画の中のデヴィッドはフィリップの本の中の彼とは、ちょっと違います。フィリップのデヴィッドはもっと単純な感じですが、映画ではもっと彼の内面や裏側を深く描きたいと思いました。コンスエラは、本当に知的で美しい女性でデヴィッドより遥かに成熟した人。デヴィッドは愛を恐れ、臆病になって愛を拒んでしまうけど、コンスエラに本当の愛を教えてもらう、素敵なお話です。私は2人とも大好きです。


<ストーリー>
カリスマ大学教授デヴィッド・ケペシュ(ベン・キングズレー)は冒険心旺盛な女子学生たちから追いかけられる自分に誇りを感じているが、決して誰とも親密になろうとはしない。しかし、美しいコンスエラ・カスティーリョ(ペネロペ・クルス)が彼のクラスに入ってきたとき、その防壁は崩れ去る。美しい黒髪の彼女に、彼は魅了され、心をかき乱される。いくらケペシュが彼女の肉体を完ぺきな芸術だと言おうと、コンスエラは欲望の対象以上の存在だった。彼女の強い自意識、深く強烈な感情が、彼の先入観を変化させていく。しかしケペシュのコンスエラを求める気持ちは執着心となり、嫉妬し、疑いを抱き、それが彼女を遠ざける結果となる。
心砕かれたケペシュは、仕事に没頭するが、古い友人たちさえ失い、辛く痛ましい時を過ごす。そして2年後、コンスエラが彼の人生に戻ってくる――どうしようもなく切迫した願いを抱えて。それは、全てを変える再会だった。

監督:イサベル・コイシェ (『あなたになら言える秘密のこと』、『死ぬまでにしたい10のこと』)
脚本:ニコラス・メイヤー (『白いカラス』、製作総指揮:『コラテラル・ダメージ』)
原作:フィリップ・ロス「ダイング・アニマル」(2005年集英社/著者代表作『白いカラス』)
主演:ペネロペ・クルス『ボルベール <帰郷>』/ベン・キングズレー『オリバー・ツイスト』/パトリシア・クラークソン『グッドナイト&グッドラック』/ピーター・サースガード『フライトプラン』/デニス・ホッパー『ブルーベルベット』/デボラ・ハリー『死ぬまでにしたい10のこと
配給:ムービーアイ 

2009年正月第2弾 シャンテシネほか全国ロードショー



 イサベル・コイシェ監督作品は一本も観たことがないのですが,死ぬまでにしたい10のことあなたになら言える秘密のことは有名ですね。ペネロペ・クルスベン・キングズレーの共演は十分に魅力的だし,公開が待ち遠しい限りです。

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  1. 2008/10/26(日) 22:38:28|
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東京国際映画祭 コンペティション 「アンナと過ごした4日間」 ティーチイン

東京国際映画祭

アンナと過ごした4日間

■ 日付 10月20日(月)
■ ティーチイン 21:49~ (TOHOシネマズ六本木ヒルズScreen 7)
■ 登壇者 イエジー・スコリモフスキ(監督)

エキセントリックで奇異でありながらも、真にロマンティックな物語である「アンナと過ごした4日間」。監督のイエジー・スコリモフスキさんをお迎えして、ティーチインが行われました。

質問: 映画制作はずいぶん久しぶりのようですが―

監督: 映画をつくるのは、17 年ぶりのことです。当時は、可もなく不可もないような映画しかつくることができませんでした。ですから、一流の映画がつくれるまで、活動を休止しようと決意しました。その間は、私が映画の次に情熱を注いでいる絵画制作に取り組んでいました。それまでプロとして絵を書く機会がなかったので、充実した日々でした。

質問: 映画を観て大変感動しました。特に、音響効果が素晴らしかったと思います。

監督: 映画には、絵作りだけでなく、音作りも大切です。それほど難しい仕事ではないと思っています。

質問: 台詞が少ない映画ですから、尚更役者の動きや表情が重要になってくるのだと思います。レオンがアンナの部屋に入ってくるシーンですが、具体的な演出をされたのでしょうか?

監督: 演技について役者に説明するのが監督の仕事です。インプロビゼーションがあったかどうかということですが、特にあのシーンについては、カメラや役者の動きやポーズに至るまで、細かく指示を出しました。多少のアドリブがあったシーンもなかったわけではないですけどね

質問: アルトゥール・ステランコさんとキンガ・プレイスさんをキャスティングした経緯について教えてください。

監督: アンナ役については、ポーランドで一番の女優を選びました。レオン役についてですが、年齢設定をしていなかったということもあり、様々な年齢層の役150 名の役者から探し出すことになりました。23 歳で個性的な俳優と、私に色々と提案までしてくれる37 歳の演出家兼役者、この二人が残りました。ただ、もう少し探してみるべきだという気がして、決断できませんでした。ある日ポーランド北
部の劇団で、こっそりと部屋に入ってくるアルトゥールを見かけました。瞬時に、彼こそがレオンだと思いました。

質問: レオンは知覚障害として描かれていますが―

監督: レオンは、観客が優越感を覚えるほど単純な男ですが、彼のアンナに対する愛情が、彼を特別な存在にしていきます。彼の感情を、台詞を使わずにボディランゲージで表現したいと考えました。演出効果のために、彼のブーツに片足3 キロ程のウェイトをつけて、わざと歩きづらくしました。

質問: ポーランドとフランスの共同制作とありますが、ポーランドで撮影し、ポーランド語にしようと決めた理由は?

監督: 共同制作ではありますが、ポーランド側の力が強かったこともあり、そのようになりました。ポーランドには、映画制作をサポートしてくれる政府機関があります。幸いなことに、かなりの予算を持っており、ポーランドで制作された映画の約95%は、この機関の後援を得ています。「アンナと過ごした4日間」の場合も予算の半分は、ここから出ています。もちろんプロデューサーのパウロ・ブランコ
も少しは貢献してくれましたけどね!(笑)撮影はすべてポーランド北部で行い、撮影後の編集はパリで行いました。

ポーランドが誇る幻の大監督による17年振りの新作、日本上陸

病院の火葬場で給炭係をしている40 歳のレオンは、同じ病院で看護師として働いているアンナがレイプをされたのを目撃していた。二人は近所に住んでおり、レオンは昼間、通りからアンナをひそかに見張り、夜は窓から覗き見ていた。ある夜、彼は窓から部屋に忍び込み、月明かりの中、ベッドに腰かけて、アンナを見ながら夜を過ごした。そして次第に彼女の私生活にも入り込んでいく。取れたボタンを繕い、時計を直し、冷蔵庫の中の腐った食べ物を取り替える。そのうち制御を失ったレオンは、粉末の睡眠薬を彼女の砂糖に混ぜ始める。アンナも自分の周りで奇妙なことが起きていることに気づき始めるが、すべては妄想だと思っているのであった。

監督:イエジー・スコリモフスキ
出演:アルトゥール・ステランコ、キンガ・プレイス
(『アンナと過ごした4日間』/2008/94 分/ポーランド語/フランス=ポーランド)



 日本でもロマンポルノで延々と語り継がれてきた純粋な愛の形がポーランド監督の手によって静かに映画化されている。「覗く」という行為自体が映画的であることはヒッチコック監督の裏窓という名作があることからも明らかだが,4日間の主人公の反復行動や台詞を極力排したことも,本作を実に映画的なものにしている。主人公の内面を共鳴させたかのようなポーランドの寒々しい風景は本当に美しい。

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  1. 2008/10/26(日) 22:04:20|
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東京国際映画祭 コンペティション 「オーシャン」 ティーチインと記者会見

東京国際映画祭

オーシャン

■ 日付 10月21日(火)
■ ティーチイン 12:27~ (TOHO シネマズ六本木ヒルズScreen 1)
■ 記者会見 13:10~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 ミハイル・コズィリョフ・ネステロフ(監督)

キューバ人にとって生活そのものであるという「海」を背景に、無限に広がる庶民の情熱を描いた「オーシャン」。監督のミハイル・コズィリョフ・ネステロさんをお迎えして、ティーチインと記者会見が行われました。

質問: さっそくですが、キューバを選んだ理由と、大変躍動的な海を題材にした映画ですが、撮影中のエピソードがあれば教えてください。

監督: 私が監督兼プロデューサーとして総指揮を取っていましたし、撮影現場にはキューバの保安警察が付いていましたから、これといった事件は起きませんでした。何故キューバなのかということですが、まず、現在のロシアでは人間関係というものが非常に変わってしまい、私が描きたかった家族の関係は、ロシアではあまり見られなくなってしまいました。それが残っているのがキューバだったわけです。設定がロシアであったら、誰も観たくないような暗い話になってしまったかもしれません。直前にインドでドキュメンタリーを撮影していたのですが、そこも「オーシャン」には相応しくないと感じました。

質問: 全編手持ちカメラでの撮影だったと思いますが、どのような効果を狙っていたのでしょうか。また、特に故郷の村のシーンなど、常に波の音が高いレベルで入っていましたが、これは意図的なことだったのでしょうか。

監督: 登場人物やその場に生じたエモーションをそのまま捕らえたいという理由から、手持ちカメラにしました。また、演出についても、同じ理由で事前にカット割りをしませんでした。海のそばのシーンですから海の音がしていて当然で、原則として録音は同時録音した音だけを使いました。それから言葉づかいの問題もありました。例えば、大騒ぎするようなシーンでは、大体の台詞の準備はしていたのですが、役者側からこのようなことは日常茶飯事だから台本はいらないと言われました。彼らが使っているのはキューバ訛りのスペイン語ですが、シーンによっては脚本には書けないようなハバナ独特のスラングもあって、アフレコするのは難しいという判断もありました。

質問: 撮影クルーも現地の人たちを起用したのでしょうか。

監督: キューバ人とロシア人との共同作業でした。特にキューバ側のエグゼクティブプロデューサーが、きちっと仕事をやってくれたので助かりました。非常に身体の大きい人で、殺されるのではと思うこともありましたけどね!

質問: 旧共産圏ということで、ロシアとキューバの映画界の間に強いつながりがあるのでしょうか?

監督: ソ連時代は関係があったのですが、実はこの25 年間ロシアとキューバの合作映画というものはつくられていませんでした。つまり、「オーシャン」が25 年ぶりのロシアとキューバの合作です。ソ連はキューバに対して非常に罪深いことをしたと思います。例えば、キューバでは、ひとつの契約や一枚の書類を通すのにも、何人もの官僚のサインが必要でした。文句を言うと、「これはあなた方が持ち込んだ官僚主義ですよ」と言われてしまいました。現在ロシアでは随分とその辺りのことが緩和されて来たと思います。

質問: 将来的な計画や夢、今後撮りたい映画があれば教えてください。また、国内・海外ロケについて制約はあるのでしょうか?

監督: 次にどうするかは決めていません。ご存じのように世界的な金融危機に見舞われていて、ロシアでは180本くらいの映画プロジェクトがストップしています。私はその前に映画を完成し、皆さんに見ていただけることができてラッキーだったと思います。

質問: ロシアの若手を育てるといったことに関心はありますか?

監督: 「感情が詩をつくる」という有名なロシアの詩人プーシキンの言葉があります。芸術は二つのものを対立させるのではなく、愛を作り出すものです。若い監督たちにもそのような融和を見出してほしいと考えています。

青年が抱えた癒えない傷を、キューバの海は明るく大きく包みこむ

キューバで漁師をする貧しい家庭の長男ホエルはマリセルという少女と恋に落ちる。しかし少女の家族は娘にはもっと裕福な夫-国境警備隊員のアンヘル-を望んでいた。新たな人生を求めてホエルはハバナへと旅立つ。そこで彼は全く違う環境で育った人々と出会い、彼らの助力を得てボクシングのチャンピオンになる。マリセルとの再会は彼の人生を悲劇に陥れる。もはや彼を救うのは海だけだった。

監督:ミハイル・コズィリョフ・ネステロフ
出演:ホルヘ・ルイス・カストロ、モンセ・ドゥアニー・ゴンサレス、アリ-ナ・ロドリゲス・ルイス、ヤナイシ・オルドネス・ダーナ
(『オーシャン』/2008/107 分/35mm/スペイン語/ロシア=キューバ)



 私はまだ観ていませんが,海が大変印象的に撮られた映画だと聞いています。今後,映画館で上映される機会があれば,観てみたいですね。

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  1. 2008/10/26(日) 19:20:04|
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『旭山動物園物語 ~ペンギンが空をとぶ~』東京国際映画祭 10/20 舞台挨拶


 10月20日(月)、第21回東京国際映画祭特別招待作品『旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~』の舞台挨拶がTOHOシネマズ六本木ヒルズ「スクリーン7」にて行われました。

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『旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~』第21回東京国際映画祭 特別招待作品 舞台挨拶
登壇者:マキノ雅彦監督、中村靖日、前田愛、堀内敬子、萬田久子、小菅正夫(旭山動物園園長)<計6名>

中村:素晴らしい俳優さんたちの中で、僕は一番野生に近い存在で、動物とはすぐに仲良くなれました。

前田:動物とのエピソードといえば、私はペンギンと散歩して、すごくかわいかったです。

堀内:人にも動物にもいろいろな種類がいる。動物と人の共存、人と人の共存という、大きなテーマを学びました。

小菅:私が本物の園長です(笑)本番になると、ペンギンが空を飛ぶシーンで、雲一つなく空が晴れたり、また、動物も自然なしぐさを見せてくれました。

萬田:まるで監督と約束してたかのように、撮影時に偶然シロクマが私を目がけてダイブしてきて驚きました。

小菅:よっぽど萬田さんがおいしそうだったのでしょう(笑)2回もダイブしてましたよね。

監督:世界で初めて、動物園の檻の中にいる動物、飼育員たちの葛藤や愛情を撮りました。これは、動物園界の革命だと思って映画化しました。動物たちが奇跡的にイキイキとした表情を見せてくれて、この映画を応援してくれました。

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映画『旭山動物園物語~ペンギンが空をとぶ~』
幾たびもの閉園の危機をのりこえ、年間300万人の入場者を集める人気スポットへと変化を遂げた国民的動物園、北海道旭川市旭山動物園。これまでもTVドラマやドキュメンタリーで取り上げられてきたそのサクセス・ストーリーが、ついに映画化。本作は、逆境にあっても決してあきらめることなく、動物たちを信じ、愛し、夢を叶えた人々の愛と奇跡と感動の物語。
キャスト:西田敏行  中村靖日 前田愛 堀内敬子 笹野高史 梶原善 吹越満 萬田久子 長門裕之 平泉成 六平直政 塩見三省 岸部一徳 柄本明 
監督:マキノ雅彦 原案:小菅正夫「<旭山動物園>革命-夢を実現した復活プロジェクト」(角川書店刊)  製作・配給・宣伝:角川映画

2009年2月7日(土)全国ロードショー



 確かに,動物たちの表情はよく捉えられた映画だと思います。主役の西田さんが舞台挨拶に参加できなかったのが,ちょっと残念でしたね。

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  1. 2008/10/25(土) 09:20:03|
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東京国際映画祭 コンペティション 「超強台風」 ティーチインと記者会見

東京国際映画祭

超強台風

■ 日付 10月20日(月)
■ ティーチイン 15:28~ (TOHOシネマズ六本木ヒルズ Screen 7)
■ 記者会見 17:00~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 フォン・シャオニン(監督)、ソン・シャオイン(女優)、リウ・シャオウェイ(女優)

人類と自然界との調和、そして困難に立ち向かう人間の優しさを描いた「超強台風」。その監督であるフォン・シャオニンと主演のソン・シャオインさん、リフ・シャオウェイさんをお迎えして、ティーチインと記者会見が行われました。

質問: 中国の映画界での反応、また、これほどの規模の災害をテーマにした映画がこれまで中国にあったか教えてください。

シャオニン監督: 実は中国での公開は今月の24 日で、それに先駆けての東京国際映画祭で封切りとなりました。中国では、これほどのスケールの災害映画はこれまでになく、とても楽しみにしてくれています。ここ数年中国は大地震を含む自然災害に見舞われています。日本も台風や地震が多い国ですよね。ですから、そのような災害にどう対処していくべきかを、映画を通して提言したいと思っています。そのような状況下では、経済的なことよりも何よりも人の命が大切で、命を守るために公と民が協力しなければなりません。全地球の皆さんにも、今起きている自然災害が、人間が自然をないがしろにしてきた結果であることを認識してもらいたいと思います。地球に愛を与えてもらうためには、まず私たちが地球を愛さなくてはならないのです。

質問: 出演されたお二人にこのような映画に出られた感想をお願いします。

リウ・シャオウェイさん: 大変でした。この冬中国では大雪による災害があり、ちょうどそのころ撮影が進行しおり、監督は「命をかけてこの映画を撮る」とおっしゃっていました。私の場合、相手がいない一人芝居の部分が多く、非常に苦労しました。何度もリテイクしなければならず、実は監督は非常に怖い方で、今にも台風が起こりそうな表情でした。私は看護婦をした経験もありまして、その時のことを思い出しながら演じ、なんとか監督の台風が上陸する前にOKをいただきました。

ソン・シャオインさん: 役者にとっては、どのような映画であろうが、役どころの特徴が異なるということだけです。ただ、医者や教師であれば普段接する機会もありますが、気象専門家という職業は私の実生活から非常に遠い存在を演じることになりました。でも、私たち感想よりも、皆さんが映画を見てどのような感想を持たれたかが重要です。映画の中では、1991 年に中国と日本にも上陸した台風「白百合」というのが出てきますが、こうして今日本にいることを含め、縁を感じています。

質問: 地球温暖化がテーマになっているわけですが、実際にそういった問題に対して危機感を感じていらっしゃいますか?

監督: これは地球に生きる人間全員が向き合わなければならない大変な問題です。映画の中では18 級という最高レベルの台風が発生していますが、海上で大きな台風が発生するのは温暖化が原因です。経済発展にはある程度の自然破壊が伴い、中国も現在その問題に悩まされています。私は中国で地球環境保護大使を務めていますし、映画を通して注意を喚起したいと考えています。1 週間に一度ノーカーデーにしようと呼びかけていますが、北京市民の間でも認識が深まっているようです。私の妻も節水を提唱していて、例えば、お風呂の水も掃除やトイレを流したりするなど再利用しています。

ソンさん: 監督のお話を聞いていて自分が浪費家であると反省しています。今後日々心がけたいと思います。

リウさん: 2001 年に初めてシャオニン監督の作品に出演させていただきました。内モンゴルでのロケでしたが、人の背丈ほどあったという草原の草が足の甲がやっと隠れるくらいしか生えておらず、砂漠化が進んでいるのを目の当たりにしました。

監督: 20 年前に「大気圏焼失」という映画をつくりました。その頃から地球温暖化と環境汚染の問題を意識していましたし、人間と自然の共存について考え続け、提唱し続けています。

未曾有の超大型台風に立ち向かえ!愛と勇気と団結のスペクタクル大作

地球温暖化の結果、超大型台風が都市の何百万もの命を脅かしている。彼らはこの災害をどうやって生き延びるのだろう?『超強台風』は人間と自然、災害と救助の物語であり、人間と自然は調和すべきであるという事実を人々に思い起こさせることに主眼を置いている作品である。

監督:フォン・シャオニン
出演:ウー・ガン、ソン・シャオイン、リウ・シャオウェイ
(『超強台風』/2008/93 分/35mm/中国語/中国)



 戦記物や歴史物といったスペクタクル映画は中国映画に多いように思いますが,パニック系というとなかなか思いつきません。私はまだ観ていないので,どんな形に仕上がっているのか楽しみです。

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  1. 2008/10/25(土) 08:40:55|
  2. 映画祭
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「ブリュレ」 10/25 からいよいよ公開 自主映画的公開記念イベント多数開催

ブリュレ ロゴ

ブリュレ2

インディーズムービー・フェスティバル出身の林田賢太脚本監督劇場デビュー作品「ブリュレ」は、いよいよ10月25日(土)より渋谷ユーロスペースでレイトロードショーされますが、公開にあわせて、“自主映画”をイベントコンセプトとした、たくさんのイベントを用意しております。

■映画公開記念「ブリュレ」写真展
10月20日(月)~11月14日(金) ユーロスペース ロビーにて

■映画公開記念 数量限定テイクアウトメニュー「ブリュレ」
10月25日(土)~11月14日(金)
カフェレストラン “Prologue” (ユーロスペースのビル1F) にてスペシャルテイクアウトメニュー「ブリュレ」を販売
“Prologue”レシート提示で映画「ブリュレ」当日一般料金より200円引きでご鑑賞いただけます

■初日舞台挨拶
10月25日(土)上映前
中村美香/中村梨香・主演 平林鯛一・出演 早坂伸・撮影 林田賢太・脚本監督

■“演じ屋”平林鯛一 トークショー

10月31日(金)上映前
平林鯛一(出演) 今井孝祐(俳優)
俳優デビュー10年目にして、本作で長編映画デビューを果たした平林鯛一と、平林出演作「演じ屋」(野口照夫監督)の仲間代表・今井のトーク。俳優やっていくって何?

■“映画をつくろう” トークショー

11月4日(火)上映後
林田賢太(脚本監督) 早坂伸(撮影&実質プロデューサー) 三坂知絵子(プロデューサー)
佐々木友紀(SF映画制作準備中監督/本作制作無関係/宣伝協力)
松本准平(元芸人出身現役東大生監督/本作制作無関係/宣伝協力)
自主映画を作って映画館で公開することって?「ブリュレ」の企画から今日にいたるまでを明らかにしつつ、自主映画の疑問点を会場のみなさんとともに考えるイベント。

■ほんものの一卵性双生児の姉妹・梨香&美香 握手デー
10月29日(水) 11月5日(水) 11月12日(水) 開場時・劇場入り口


INTRODUCTION
ブリュレは“焦がす”のフランス語。映画「ブリュレ」は、一卵性双生児の姉妹が繰り広げる、哀しく美しい近親愛の物語です。
東北の海沿いの町で放火を繰り返している17歳の少女・日名子と、九州から祖母の遺骨を抱えてやってきた17歳の少女・水那子は、一卵性双生児の姉と妹。離ればなれに暮らしていたふたりの13年ぶりの再会。洋菓子店を営む叔父さんの家で、ふたり一緒に楽しく暮らしていくはずだったが。
この映画は自主映画として作られています。監督・脚本は、本作が劇場デビューとなる林田賢太、32才。美しい映像は、「リアル鬼ごっこ」の撮影・早坂伸、静謐なスコアは水野敏宏。水那子と日名子を演じたのは、オーディションで選ばれた中村梨香と美香のほんものの一卵性双生児の姉妹、撮影当時17才。日名子の放火をやめさせたいと思っている高校の同級生・山元を平林鯛一、姉妹を車に同乗させる骨折したキックボクサー・池澤を瀬戸口剛、姉妹の叔父役を早稲田小劇場出身の舞台俳優・小田豊が演じます。彼女たちの実際の成長も映画に映し出したいと、夏と冬の季節を撮り分け、長期にわたる撮影を行いました。

STORY
東北の海沿いの町で、放火を繰り返している日名子のもとに、九州から、祖母の遺骨を抱えて妹の水那子がやってきた。ふたりが4歳の時の”事故”で離ればなれに暮らしてきた一卵性双生児の姉妹の13年ぶりの再会―洋菓子店を営む叔父の家で、ふたりは一緒に暮らしはじめる。
しかし、水那子は嘘をついていた。祖母は死んでいなかった。悪性の脳腫瘍と診断された水那子は、どうしても死ぬ前に日名子に会っておきたかったのだ。なぜ嘘をつくのか分からない日名子。ほんとうの事を打ち明けることができない水那子は、家を飛び出す。電車を待つ水那子を強い予感が包み込む。予感通り、日名子の家は炎上していた。
「水那子がいないと火をつけちゃうよ」―日名子の手をとり、水那子は逃げる。行き先は、ふたりが一緒だった頃の南の海。「あの海に行けば、もう一度ひとつになれる」――。

脚本・監督○林田賢太
出演○中村梨香、中村美香、平林鯛一、瀬戸口剛、小田豊
配給○シネバイタル
配給協力○ゼアリズエンタープライズ
公開○10月25日(土)から11月14日(金)まで 3週間
渋谷・ユーロスペースにて連日21時からレイトロードショー
公式サイト○ http://www.brulee-movie.com/

(C) 2008 CINEVITAL



 いよいよ,明日土曜日からロードショーです。イベントも盛り沢山で楽しみですね。

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  1. 2008/10/24(金) 22:58:05|
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「おくりびと」 ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭でも栄誉!


 10月9日~19日に開催された第28回ルイ・ヴィトン・ハワイ国際映画祭(LVHIFF)で、「おくりびと」が観客賞を受賞しました。開催期間中に上映された36ヶ国154作品の中から観客のアンケートによって選出される賞で、このほど現地から配給の松竹に連絡がございました。同映画祭は、アジア太平洋地区の新しい映画作品に焦点を当てて紹介する国際映画祭として、ここ数年、北米や環太平洋地域の主要映画祭の中でも重要な位置を占めるようになっており、受賞者・参加者には渡辺謙(2006)、サミュエル・ジャクソン(2005)、イ・ビョンホン(2005)、マギー・チャン(2004)、チャン・イーモウ(2004)、クエンティン・タランティーノ(1998)、アン・リー(2005,1997)など多くの俳優や監督が名を連ねています。
「おくりびと」は、第32回モントリオール世界映画祭で最高賞のグランプリ、中国のアカデミー賞といわれている第17回金鶏百花賞の外国映画部門で最優秀作品賞・監督賞・主演男優賞を受賞するなど海外でも高い評価を受けており、来年2月に開催される第81回米国アカデミー賞外国語映画賞の日本出品作品にも決定しています。
 日本国内では10月23日時点で観客動員204万人を突破し、10月25日(土)から 220スクリーンでのロングラン興行として200スクリーンで引き続き上映。
 また、10月30日には150スクリーン規模で韓国でも上映が始まり、「おくりびと」ブームは日本から世界へ飛び火しながら、まだまだ膨らんでまいります。

○滝田洋二郎監督コメント
またひとつ新たな賞をいただき、まるで作品が一人歩きをはじめているようです。
映画のつくり手側にとって観客からの評価は一番嬉しいもので、日本国内外を問わず高い評価をいただいていますが、環太平洋の国々の観客にも受け入れられたことを、このうえなく嬉しく思っています。
宗教や文化の違いはありますが、死という普遍的なテーマは相通ずるものがあるんだと実感しております。韓国の釜山国際映画祭でも、観客の反応を直に受け取ることができて、とても感動しました。やはり一緒に現地の皆様の反響を体感してみたい気持ちもありますので、機会があれば、ぜひとも海外で立ち会ってみたいと思います。
滝田洋二郎

大ヒット上映中!!



 ハワイでも映画祭をやっていたとは知りませんでしたが,観客賞受賞おめでとうございます。賞を取っているだけでなく,大ヒットしているわけですから,一般客にも受けているということで,本当に喜ばしいことです。

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  1. 2008/10/24(金) 22:19:13|
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東京国際映画際 『コンペティション国際審査委員』公式記者会見

東京国際映画祭

国際審査委員

■ 日付 10月20日(月)
■ 記者会見 15:45~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 ジョン・ヴォイト(審査委員長)、マイケル・グラスコフ、フォ・ジェンチー、セザール・シャローン、檀ふみ、高田宏治

第21 回東京国際映画祭の最終日には、世界各国からコンペティション部門に選ばれた15 作品の中から、栄えある東京 サクラ グランプリ始め、各賞の受賞者が発表されます。その審査を担当してくださる6 名の審査委員の皆様をお迎えして、記者会見が行われました。

ジョン・ヴォイトさん: コンペティション国際審査委員に素晴らしいメンバーが揃い、お互いに大変満足していますし、また第21回東京国際映画祭を楽しませていただいております。温かく迎えてくださっているスタッフの皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
映画作りには、才能ある人たちが家族のように集い、心の奥に秘めた感情や個人的な考えを分かち合います。その成果物である作品を観られることを光栄に思います。そして、その中から授賞作品を選ぶという難しい仕事があります。大きな責任ですが、楽しく携わらせていただいています。

セザール・シャローンさん: 初めて日本に来られて嬉しく思っています。また、TIFF にお声をかけていただき、また、素晴らしい映画が勢ぞろいしていて、非常に楽しませてもらっています。

檀ふみさん: 本当に深く映画に係わっていらっしゃる方ばかりなので、私のような者が加えさせていただいて良いものかとドキドキしていますが、何といってもヴォイトさんが素晴らしいボスでいらして、この審査委員も素晴らしいファミリーです。映画については、最後まで話し合わない約束になっていますので、どんなことを話し合えるのか非常に楽しみにしております。

マイケル・グラスコフさん: 最高の気分で大好きな映画を観ています。審査委員であることに喜びを感じています。今年の8 月にこの映画祭のために京都を訪れたのですが、それ以来会期を楽しみにしていました。今週は、思う存分楽しませてもらうつもりです。

フォ・ジェンチーさん: 何度も東京を訪れています。TIFF のコンペティション部門で私の映画が上映されて以来、強いつながりを感じています。日本の監督や映画関係者を含む多くの日本人の方を友人に持つことができました。今回は、素晴らしい方々と一緒に審査委員を務めることができ、光栄です。

高田宏治さん: 作り手の代表として大きな責任を感じています。今までは、審査することは、作り手側として非常に遠慮がありましたが、この世界に入りまして50 年になりましたから、もう何を言ってもいいだろうと、そして自分がもう一回勉強し直すつもりで、大変素晴らしい体験をさせていただいております。今のところ、審査委員が揃うとヴォイトさんの漫談で和気あいあいとやっておりますが、最終日の審査する時は大ゲンカになるんじゃないかと、これを楽しみに今体力を蓄えながら観ております。

質問: どのように審査する予定ですか?

ヴォイトさん: 大変興味深いやりとりになるでしょうね。お互いを説得するといったことではなく、映画の様々な側面に対する気持ちを共有する機会になると思います。お互いの気持ちを尊重した、明確な意見の一致による審査になるでしょう。

質問: 映画の審査基準は?

シャローンさん: 映画をつくる側ではなく、観客として映画を観たいと思っています。私にとって良い映画とは、心を打つもの、人間性が描かれているもの、そして映画の中に新しい試みが見られる作品です。

檀さん: 私は、「こんな映画に出たいな」と思える作品であればいいなと思っています。

グラスコフさん: まず大切なのはストーリーそのものです。そして監督がどのようにそれを解釈し見せるかです。

ジェンチーさん: 良い映画とは私の心を掴む特別なものです。そういった映画は、私の次の映画の足掛かりにもなります。

高田さん: 私は話をつくるのが専門ですから、魅力的なストーリーに魅かれるのは同然です。感動と興奮を求めます。色々な国からの審査委員の皆さんの感想を聞くのも楽しみにしております。



 名優ジョン・ヴォイト氏が審査委員長とは,ちょっと意外だったりしました。観客もスタンディング・オベーションくらいすればよかったのにね。

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  1. 2008/10/24(金) 22:02:28|
  2. 映画祭
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『櫻の園 -さくらのその-』×「スピッツ」コラボ企画←Yahoo!トップページでの紹介も!


桜の花が咲く一瞬のような 爽やかな女子高生たちの日々を描く、映画『櫻の園 -さくらのその-』いよいよ11月8日公開です!!
主題歌は、スピッツが本作のために書き下ろした新曲「若葉」。
スピッツならではの爽やかで切ないメンバーが、多感な少女時代のきらめきと相まって、エンディングに深い余韻を残します。
この度、Yahoo!JAPANにてスピッツ×『櫻の園 -さくらのその-』の強力なコラボが実現しました!!

●10月19日(日) Yahoo!トップページ
なんとトップページ(レポート枠)にて紹介されました!!

●映画『櫻の園 -さくらのその-』スペシャルver.の「若葉」PV(~11月中旬)

『櫻の園 -さくらのその-』の独占映像に主題歌をのせた、Yahoo!のみの独占公開映像です!

●福田沙紀インタビュー

Yahoo!動画にてコメントも配信予定です!

●新曲「若葉」+「若葉」PV独占解禁


詳しくはこちらをご覧ください。
⇒スピッツ「若葉」スペシャル
http://streaming.yahoo.co.jp/c/t/00101/v05595/v0559500000000497591/

◆スピッツ オフィシャルサイト http://spitz.r-s.co.jp/
◆映画『櫻の園 -さくらのその-』オフィシャルサイト http://www.sakuranosono-movie.jp/

2008年11月8日、全国ロードショー



 中原俊監督による18年ぶりのリメイク。この話にはよほど思い入れがあるのでしょうね。

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  1. 2008/10/23(木) 23:22:06|
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東京国際映画祭 コンペティション 「トルパン」 記者会見

東京国際映画祭

トルパン

■ 日付 10月20日(月)
■ 記者会見 13:30~ (ムービーカフェ)
■ 登壇者 セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ(監督)、アスハット・クチンチレコフ(俳優)、サマル・エスリャーモヴァ(女優)

映画を通して、世界の純真さや温かみを、自然かつ詩的に示すことを目指しているドヴォルツェヴォイ監督と、主演のアスハット・クチンチレコフさんとその妹役を演じたサマル・エスリャーモヴァさんをお迎えして、記者会見が行われました。

質問: 日本、東京の印象について―

ドヴォルツェヴォイ監督: 8 年前に山形国際ドキュメンタリー映画祭以来の来日です。東京であるということもあり、前回とは大分違った印象を受けています。芸術家・映画監督にとって、他の国を訪れることは、自国の文化や生活を見直すきっかけになるのだと思います。

サマル・エスリャーモヴァさん: 東京は特別な街で、他とは違うと感じています。人々による自国への愛を感じます。

アスハット・クチンチレコフさん: 黒澤明監督の「羅生門」が日本に興味を持つきっかけでした。とりわけ安部公房、芥川龍之介、村上春樹の文学作品が好きで、彼らはロシア文学でいうならば、私の中ではドストエフスキーやチェーホフやトルストイに匹敵する作家です。それから日本の女性にも興味がありますよ!

質問: 初の長編監督作にこの題材を選んだ理由についてお聞かせください。

監督: 私はカザクスタン生まれです。ウクライナで航空工学を修めた後、航空会社の無線技師をしていましたが、空から見た農村の風景をいつかフィルムに収めたいと思うようになりました。また以前に、耳が大きすぎて結婚できない男がいたという話を聞きました。実話だそうです。その話をヒントにしました。

質問: 映画が完成するまでに4 年かかったと伺っていますが―

監督: そうですね。準備期間から完成まで4 年かかりました。クランクインの1ヶ月半程前から、キャストには実際にテントでの遊牧生活を体験してもらいました。撮影期間を通して、結局シナリオは当初のものから80%くらい書き換えることになりました。自殺のシーンを初めとする難しいシーンについては、俳優とも話し合いながらつくっていきました。

質問: 遊牧民生活はいかがでしたか?

サマルさん: 私は都会に生まれ育ち、田舎暮らしをしたことがありませんでした。初めての遊牧民の移動式テントでの生活も苦労の連続でしたが、私の人生の中で最も興味深い体験のひとつとなりました。

質問: アスハットさんは、元々は歌手でいらしたそうですが、過酷な撮影に誘われたことについて、どう思われましたか?

アスハットさん: 「人生には3 回運命を変える機会が訪れる」ということわざがあります。今回の映画は、私の運命を変えるひとつの出来事であり、また人生経験そのものであり、精神的な面でも人間として大きく成長できたと思います。

質問: 羊の出産のシーンをクライマックスに持ってきた意図は?

監督: 元々脚本では、単純に羊が生まれたというシーンだったのですが、実際に撮ってみて、力強く美しいシーンであったので、それを生かすために脚本を書き換えました。

質問: お二人をキャスティングした決め手は?

監督: カザクスタン中を小さなカメラを持って、プロとしての経験より、心を開いて映画を受け入れてくれる人、また、個性のある人を求め千人ほどから二人を選びました。

質問: 5 カ国の共同制作となっていますが、実際はカザクスタンとロシアですね。他の国はどのように参加したのですか?

監督: プロデューサーがドイツ人、カメラはポーランド人、音声はスイスのスタッフと、各国スタッフの協力で制作しました。

質問: ボニーMの曲を使った理由は?

監督: カザクスタンやロシアでも人気があり、この作品の雰囲気にあっているので。私が気に入っていることも大きな理由ですけどね!

雄大なカザフスタンのステップ地帯で生きる遊牧民一家の物語

海軍の兵役を終え、若いアサは姉とその夫が遊牧民として生活するカザフの草原に戻ってくる。新生活を始め、一人前の羊飼いになる前にアサがまずしなければならないことは結婚だった。人がほとんどいない草原で結婚しようとする彼の唯一の希望は、別の羊飼い一家の娘トルパンだ。だが彼女は、アサの耳が大きすぎるから彼を好きではなかった。それを知り、あわれなアサは落胆する。しかし、それでもアサはあきらめず、草原では不可能かもしれない生活を夢見るのだった…。

監督:セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ
出演:アスハット・クチンチレコフ、サマル・エスリャーモヴァ、オンダスン・ベシクバーソフ、トゥレプベルゲン・バイサカーロフ、ベレケ・トゥルガンバーエフ
(『トルパン』/2008/102 分/ロシア語=カザフ語/ドイツ=スイス=カザフスタン=ロシア=ポーランド)



 広い草原の中の遊牧民…そういう舞台自体が既に映画的なのですよね。

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  1. 2008/10/23(木) 23:00:22|
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『Genius Party Beyond』[ジーニアス・パーティ・ビヨンド]、11月26日(水)よりTOHOシネマズ 西宮OSにて関西独占公開!

次元爆弾

 11月26日(水)よりグランドオープンするTOHOシネマズ西宮OSの、栄えあるオープニング作品のひとつとして、クリエイティブ集団 STUDIO4℃制作による脳内麻薬<エンドルフィン>体感アニメーション『Genius Party Beyond』[ジーニアス・パーティ・ビヨンド]が公開となる(関西地区独占)。 TOHOシネマズ西宮OSは、日本最大級の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」の5Fにオープンする、12スクリーン・2,200席のシネマコンプレックス。

 10月11日(土)よりシネマート六本木ほかにて公開中の『Genius Party Beyond』だが、関東地区以外での公開を、『鉄コン筋クリート』や『アニマトリックス』に魅了されたSTUDIO4℃作品のファンたちに心待ちにされていた。

 11 月28日(金)には、オープニングイベントのひとつとして『Genius Party Beyond』の5人の監督のうちの3人、前田真宏監督(「GALA」)、田中達之監督(「陶人キット」)、森本晃司監督(「次元爆弾」)が舞台挨拶のために来場することも決定した。
 さらには、グランドオープンから3日間(11月26~28日)、『Genius Party Beyond』B1ポスターと森本晃司監督描きおろし"スペース少女"B1ポスターを2枚組セットにして、『Genius Party Beyond』の観客の先着50名にプレゼントされることになった。

 『Genius Party Beyond』はそのほかの地区でも、名古屋ではTOHOシネマズ名古屋ベイシティにて、福岡ではTOHOシネマズトリアス久山にて11月8日(土)より公開される。

配給:Beyond C.

www.Genius-Party.jp

『Genius Party Beyond』 [ジーニアス・パーティ・ビヨンド]     
シネマート六本木ほかにて大ヒット上映中!



 関東圏では,始まって2週間くらい経ってしまったんですね。早く観に行かなくては!

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  1. 2008/10/23(木) 19:31:58|
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【速報】 『バイオハザード ディジェネレーション』 絶好調スタート 前夜祭・初日二日間完売


ソニー・ピクチャーズ配給、『バイオハザード』シリーズ初のフルCG長編作品「バイオハザード ディジェネレーション」は、公開前日10月17日(金)に東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7、名古屋・ミッドランドスクエアシネマにて前夜祭を開催。新宿ピカデリーの前夜祭では、監督・脚本家・プロデューサーの舞台挨拶及び質疑応答を行うことを前週に発表、2日前には座席が完売するほどの大盛況となりました。

本興行でも18日(土)初日・19日(日)両日とも、全3館で全回完売。ミッドランドスクエアシネマ及び梅田ブルク7では初日に舞台挨拶を行い、全3館で前夜祭・初日2日間の成績は、動員数6,584人、興収10,279,400円。劇場プログラムは3館3日間で2,459部が売れ、動員の37%が購入したことになります。

来場した御客様はゲームファンにとどまらず、20代~30代の男女がメインで、小・中・高・大学生、40代、50代の男性も含め幅広い客層となりました。3館限定公開のため、北海道・九州・海外など遠方よりの御来場も多く、注目度の高い作品となっています。

平日も初回から好調で、新宿ピカデリーでは初回・2回目ともに完売。
興収見込みは3館2週間限定公開で、4,000万円。

「バイオハザード ディジェネレーション」オフィシャルサイト http://www.biohazardcg.com



 ミラ・ジョヴォヴィッチ主演作がまたやって来るのか…前作のラストからすれば,東京も舞台になるのかな?などと思っていたら,フルCG作品だったのでした。バイオハザードシリーズとしては,実写よりも,こちらの方が似つかわしいのかもしれません。

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  1. 2008/10/23(木) 12:06:58|
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